【N0文法】~が~なら
説明
接続
名詞A+が+名詞A+なら
意味
もし他の[名詞]だったなら
要是…就…了(但实际上…)
解説
同じ名詞を2回繰り返して使う文法です。一般的に使われる表現はとても少なく、「世が世なら(時代が時代なら)」「相手が相手なら」等です。
世が世なら(時代が時代なら) → もし別の時代だったなら
相手が相手なら → もし別の相手だったなら
例文
(1) 世が世なら切腹ものだ。
(做了如果身处别的时代就必须要切腹的事情。)
(2) 時代が時代なら死刑だ。
(做了如果是别的时代的话就会判死刑的事情。)
(3) 世が世なら彼女は絶世の美人として名を残したはずだ。
(如果是另一个时代的话她绝对会是一个绝世美女流芳百世的。)
(4) 世が世なら戦争になる事態だ。
(如果现在是另一个时代的话就会引发战争。)
(5) この子は世が世なら王になっていただろう。
(这个孩子如果身处另外一个时代的话应该会成为一个王吧。)
(6) 相手が相手なら負けている試合だった。
(如果是其他对手的话我可能就输掉这场比赛了吧。)
備考
「時代」や「相手」以外、一般的に使える表現が見つかりませんでしたので、もしありましたらコメントください。
ディスカッション
コメント一覧
『「時代」や「相手」以外』があれば、とのことで。
(別項「~が~なら~も~だ」は除くとして)この「A が A なら」は、暗黙的に「A が特定の A なら」のように後半で条件を狭める(部分集合を作る)場合に使うように思えます。だから「時代」や「相手」だけでなく、(狭めるための)境界が明瞭な多くのものに使えるような気がします。いかがでしょう。
例えば、場所、理由、原因、物質、関係、地位、立場、品質、分野、規模、程度、内容、値段、国、メーカー、キャスト、ペット、発信元、経路、媒体、通貨、震源、火元、数値、などなど。
例「規模が規模なら無視できない」「立場が立場なら糾弾されていた」「火元が火元なら家一件では済まなかった」
ちなみに、さらに別項「~が~だけに」も暗黙的には「A が特定の A だけに」に見え、A に入れられるものには同じような(上の例のような)自由度があるように見えます。