Akinatorを参考にした会話授業!

日本語教師のお仕事

 会話の授業で何をするかという課題は、きっとどの教師も頭を悩ませていることだろうと思います。当然私もそうです。お手本になる先輩もいないまま、我流で会話の授業を毎週行ってきていますが、部屋に帰っては常に試行錯誤の連続。

 私は会話の授業で一番大切にしていることがあります。それは、“授業では出来るだけ楽しんでもらう”ことです。会話の教科書が存在しますが、この教科書通りに授業を進めても良い事はないと確信しています。学生は教科書で真面目に勉強するのは嫌だと言っていますし、教科書の内容自体あまり使わないような表現だって多い。何より教科書の内容を暗記するだけなら日本人教師はおろか、教師すら必要ないわけです。

 この学校には私しか日本人がいないため、自ずと自分の役割は決まっています。「好きこそ物の上手なれ」という諺の通り、学生の日本語に対する意欲を引き出してあげさえすれば自然に上達するはずです。私はあくまでそのサポートに徹するだけです。

 さて、今日行ったのは20の質問というゲーム。Akinatorの真似事を授業で出来ればいいなあと思って試してみました。

 ルールは簡単。
 まず学生1人(出題者)が教壇まで出てきます。そして用意しておいた紙を1枚引きます。紙には単語が書かれており、出題者しか見ることができません。準備が整ったら、その他の学生から質問を受けます。学生からの質問は、必ず「はい」「いいえ」で答えられるような形式にして、出題者は「はい」「いいえ」「ときどき」「分からない」の4択から解答します。20問という限られた質問数の中で、出題者の単語を当てます。正解した人が次の出題者になります。

 これがとても盛り上がりました。

 授業終盤になり、紙ではなくお題を自分で考えてみてくださいと学生に伝えたところ、その学生は「”顔”にします」と私に言いました。学生からは質問が次々飛び交います。「生きていますか?→いいえ」「教室にありますか?→はい」などなど。そんな中、「大きいですか?」という質問が飛んできて、私と学生は同時に顔を合わせて笑ってしまいました。顔が大きいかどうかなんて「はい」でも「いいえ」でもない・・・。かと言って「ときどき」というのは失礼になる。ちなみにその学生は女子学生ですから、余計解答に困ったのでしょう。私が代わりに「分からない!」と答える場面もあり、予測不能な部分もまた楽しいですね。

 しかし色々問題がありました。出題者を除き、他の学生は25名ほどいたので、質問があちらこちらから飛び交います。そのため20問という制限はあまり意味を成しませんでした。正解したら次の出題者ですから、みんなやりたかったのでしょう。「机ですか?」「椅子ですか?」「電気ですか?」「窓ですか?」など、自分が絶対当ててやろうと、超具体的なものを連続で質問する傾向があったので、こういった部分をどう改善するかですね。論理的に推測するのが面白いのに、解答者が多いのでスピード勝負になっているのです。

 ですが余計な規制をかけると面白みが削がれてしまうので、基本的には放置でいいと思います。なにより今までやったゲームの中で一番楽しそうでしたから、今日は私も大満足です!バッチリ心を掴めました。さて、来週はどんなゲームをしようかな!





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