【第10課】面接官と学生に分かれて面接練習②
今回も面接をやってみました。前回に引き続き2回目です。
まだ2年生ということもあり就職活動などを意識するにはまだ早いのですが、この課は面接のイロハを身に付けることではなく、双方向のコミュニケーションを意識させるために行っています。
面接前の準備
前回と同じくくじ引きで面接官を2~3人決めます。前回の反省点を復習するため、パワポで色々と説明。あとはテーブルを移動して、面接官と学生が対面できるような形にします。
気をつけさせるのは2つ。
①参加者は受け答えをもっと具体的に。
②面接官は双方向の会話を意識する。
例えば「趣味は何ですか?」という問いに対して、「趣味は本を読むことです。」だけだとあまりにも短すぎます。自己紹介ならまだしも、面接と言う場においては致命的です。
今回は第2回目ということもあって、もうちょっと具体的な内容を自ら話す努力をしてもらいます。「最近読んでいる本は〇〇で、□□の本です。内容は~です。とても面白いです。」等々…
そして面接官は一方的な質問形式ではなく、相手の答えを聞いてからその答えに合わせて更に質問するようにします。「なぜですか?」「どんな内容ですか?」など、相手の発話を促すように進行します。
面接の流れ
面接の開始と終了のテンプレートは前回と同じ。
面接官:これから面接を始めます。よろしくお願いします。
学生:よろしくお願いします。
(自由)
面接官:それでは面接を終わります。ありがとうございました。
学生:ありがとうございました。
今回は2回目でしたので、人数に関係なく20分~25分くらいとしました。
全部の面接終了後
面接が終わったらクラス全体で反省会。
・です/ますを使えていたか。
・質問以上の事に答えられたか。
・双方向の面接ができたか。 等々…
面接に限らず、普通の会話でもこういうのは大切です。
質問され続けるだけでなく、こちらからも質問してあげるのがコミュニケーションで、それが日本語の会話の上達に必ず繋がります。
面接から即興の重要性に気付いてもらえたと思います。
私はほとんど発話せず、学生が進行して学生が発話する授業は会話の授業としては究極的なものです。殆どの場合面接はうまくいかないと思いますが、その中で学生自身も感じることもあるはずですので、それは今後彼らと会話する際に生かされると思います。
以上です。
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