格助詞の用法一覧
格助詞の用法についてまとめました!
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格助詞「が」の用法
述語の動作主体/主語
述語に対応する動作主、主語を表します。
・彼が山田です。
(他是山田。)
・猫が1匹いる。
(有一只猫。)
・私の携帯がどこに行ったか分かりますか。
(你知道我的手机哪里去了吗?。)
・判定の結果、赤が勝ちました。
(判定的结果红方胜利。)
・君がやったんだろう?
(是你做的吧。)
述語の対象
述語の対象を表します。
・私はロックが好きです。
(我喜欢摇滚乐。)
・山の頂上は景色が綺麗です。
(山顶的景色很美。)
・私は毛虫が嫌いです。
(我讨厌毛毛虫。)
・話が全然分かりません。
(你说的话我完全听不懂。)
・目の前が真っ暗になった。
(眼前一片漆黑。)
格助詞「を」の用法
(他動詞の)動作・作用の対象
他動詞の動作の対象、すなわち目的語を表します。
・写真を撮る。
(拍照片。)
・花を見る。
(赏花。)
・車を修理する。
(修车。)
・羊を飼う。
(喂羊。)
・料理を作る。
(做料理。)
通過点・経路
移動の経路や通過点を表します。
・あの丁字路を左に曲がる。
(在那个丁字路口左转。)
・スーパーは、銀行を過ぎてすぐです。
(过了银行就是超市。)
・ここから3つの交差点を直進して、突き当りを右です。
(从这里开始过三个十字路口在尽头右边。)
・正門を出て左のところで待っています。
(我在从正门出去右边的地方等你。)
・あそこで折り返して、この道を戻ろう。
(从那里折返回来沿着这条路返回。)
・いつもこの道を通って出勤する。
(上班经常通过这条路。)
・この道を歩いて行く。
(从这条路走着去。)
・下道を行けば渋滞に巻き込まれないで済む。
(走下行道就不会被堵车了。)
・風が建物の中を通る。
(风从建筑物中间通过。)
以上のは空間的な通過点ですが、次のは時間的な通過点です。
・楽しい一日を過ごした。
(度过了愉快的一天。)
・クリスマスを彼の家で過ごした。
出発点・起点
出発点・起点を表します。
元いた場所から離れるという意味で、卒業や退職などにも使うことができます。
・もうすぐ家を出ます。
(马上出门。)
・専門学校を卒業する。
(从专业学校毕业。)
・会社を辞めた。
(辞掉工作。)
・刑務所を出る。
(离开监狱。)
・彼は有名な大学を出た。
(他毕业于有名的大学。)
格助詞「に」の用法
移動の到着点
移動に関する動作の到着点を表します。
・席に座る。
(坐座位。)
・実家に帰る。
(回家。)
・タクシーに乗る。
(坐出租车。)
・ステージにあがる。
(上台阶。)
・空に羽ばたいていく。
(向天空展翅高飞。)
・学校に行く。
物の移動の到着点もあります。
・道にゴミを捨てる。
(在道路上扔垃圾。)
・壁に絵を飾る。
(在墙壁上装饰画。)
・庭に殺虫剤を撒く。
(在院子里撒杀虫剂。)
・天井に蚊帳を吊るす。
(把蚊帐挂在天花板上。)
・屋根にアンテナを取り付ける。
(在屋顶上安装天线。)
変化の結果
多くは「になる」「にする」などの言い方をとり、状態変化の結果を表します。
・雪が雨に変わった。
(雪变成了雨。)
・子供を公務員にしたい。
(想让孩子当公务员。)
・目が合うと石にされる。
(视线对准的话会被当成石头。)
・肉が焦げて真っ黒になった。
(肉烤焦了变得黑糊糊的。)
・12時になりました。
(十二点了。)
授受の与え手・受け手
授受の与え手(動作の出どころ)を表す場合… 三項動詞「貸す」「教える」「借りる」などだったら、カラ格に言い換えられるみたい。
・彼に本を貸してもらった。
(他借给我了一本书。)
・店員さんにお水を持ってきてもらった。
・張さんに中国語を教わる。
・毎週末、先生に書道を教えてもらっている。
・みんなに希望を託された。
・楊さんに高級なお茶をもらった。
・愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。
授受の受け手を表す場合…
・友達にプレゼントをあげた。
(给朋友礼物。)
・彼女にペアのネックレスをあげる。
(给女朋友一对项链。)
・先生に日頃の感謝を伝える。
(向老师表达感谢。)
・先輩はその経験に基づいたアドバイスを私にしてくれた。
(前辈基于之前的经验给了我建议。)
・母にパソコンの使い方を教える。
(教给母亲电脑的使用方法。)
・彼に日本語を教える。
動作の相手・対象
動作の相手・対象を表します。
・これから上司に会う。
(接下来要和上司见面。)
・友達に殴りかかる。
(向朋友殴打。)
・子供に話しかけるときはかがんで目線を合わせよう
(和孩子说话的时候要弯下腰看着孩子的眼睛。)
・猫が私に噛み付く。
(猫咬我。)
・友人に電話をかける。
(给朋友打电话。)
・暗い場所での携帯は目に悪い。
(在黑暗的地方看手机对眼睛不好。)
・健康に良くない習慣はすぐに止めるべきだ。
(对健康不好的习惯要马上改正。)
使役・受身の動作主
使役文では被使役者、受身文では行為者を表します。すなわち動作主です。
また、「~てほしい」などの願望表現の動作主を表すことができます。(「~に~てほしい」)
・私は先生に褒められました。
(我被老师表扬了。)
・子供に宿題をさせる。
(让孩子做作业。)
・部下にやらせる。
(让部下做。)
・子供に部屋の掃除をさせた。
(让孩子打扫房间。)
・ここだと誰かに話を聞かれるかもしれない。
(在这里说不定会被别人听到我们的谈话。)
存在する場所
物事が存在している場所を表します。
・空に飛行機雲があります。
(天上有飞机云。)
・私には妹がいる。
(我有妹妹。)
・奥歯に何か物が詰まってるみたいだ。
(大牙好像有什么东西卡住了。)
・喉に骨が刺さってる。
(喉咙里有骨头叉着。)
・あのときのことは今でも記憶に残っている。
(那个时候的事情现在都还记得。)
・庭にキノコが生えてきた。
動作の目的
動作の目的を表します。
・流れ星を見に行く。
(去看流星。)
・スマホはもっぱら連絡に使う。
(手机专用于联络。)
・美味しいものを食べに行こう。
(去吃好吃的东西吧。)
・ゴミを捨てに行ってくる。
(去扔垃圾。)
・映画を見に行く。
(去看电影。)
原因・理由・根拠
名詞につき、原因を表します。
・お金に困っている。
(为钱所困。)
・N1の難しさに驚いた。
(吃惊于这次N1的难度。)
・将来に悩んでいる。
(烦恼将来的事情。)
・自分の知識の無さにがっかりした。
(对自己知识的匮乏而感到失望。)
・恋愛することに疲れた。
(疲于恋爱。)
時間
時点や期間を表す時間名詞につき、その時間を表します。
・明日朝8時に出発する。
(明天早上八点出发。)
・10月に初めて中国に来ました。
(十月份第一次来中国。)
・6時半に起きる。
(六点半起床。)
・午後に打ち合わせの予定があります。
(下午有见面的约定。)
・夜には戻るはずだ。
(晚上应该回去。)
基準
基準を表します。
「私にできること」みたいに可能の意味を表す動詞と一緒に使うと、基準と共に動作主体を表します。
・私の家は駅に近い。
(我家距车站很近。)
・私は父に似ていない。
(我和父亲不像。)
・私にできることがあったら、何でも言ってください。
割合
割合を表します。(頻度)
・1年に1回献血する。
・76年に1度の彗星。
・5回に1回は失敗する。
・1日に3回は下痢してる。
・半年に1回は健康診断をする。
(每半年做一次健康检查。)
状態の主体
状態の主体を表します。
・私には夢がある。
・私には理解できなかった。
・彼にできるはずがない。
・私たちには分かりません。
・彼には彼の考え方がある。
内容物・付着物
内容物や付着物を表します。
・希望に満ち溢れた顔。
・血にまみれた部屋。
・この世の中は欲望に満ち溢れている。
領域・範囲(~にとって)
領域・範囲を表します。この用法は複合助詞「にとって」に言い換えられます。
・私へは難しい。
・彼へは簡単なことだ。
・人類にはまだ早い。
格助詞「へ」の用法
移動の方向
移動の方向を表します。
「に」に言い換えることができます。
・国慶節に上海へ行く。
(国庆节去上海。)
・恋人へ手紙を書く。
(给恋人写信。)
・指を鼻の穴へ入れる。
(把手指伸进鼻孔里。)
・機会があればぜひうちへいらっしゃってください。
(有机会的话,请一定来我家。)
・ボールを空へ投げる。
(将球投向空中。)
・船が港へ向かう。
・教室へ急ぐ。
格助詞「で」の用法
動作の場所
動作が行われている場所を表します。
・あそこで事故があったらしい。
(那里好像发生了事故。)
・ここでご飯を食べよう。
(在这里吃饭吧。)
・近くの公園でカラオケ大会があるらしい。
(附近的公园好像有卡拉OK大会。)
・閑静な住宅地で起きた凄惨な事件。
(在安静的住宅区发生的凄惨事件。)
・あそこでちょっと休もう。
(在那儿休息一下吧。)
・あそこで事故があった。
・ここでご飯を食べよう。
手段・道具・方法
手段・方法・道具などを表します。
・ここでは小さい声で話してください。
(请在这里小声说话。)
・飛行機で帰国する。
(坐飞机回国。)
・自分の考えで話してください。
(请用自己的想法回答。)
・のこぎりで木を切る。
(用锯锯木头。)
・大切なことは、心の目でしか見えない。
(重要的事情只能用心灵的眼睛看到。)
・小さい声で話す。
・飛行機で帰る。
・この地図はメルカトル図法で書かれている。
内容物・付着物
内容物や付着物を表します。
・希望で満ち溢れた顔。
・血でまみれた部屋。
・この世の中は欲望で満ち溢れている。
材料
材料を表します。
・この歯車は真鍮でできている。
(这个齿轮是黄铜做的。)
・全て本物のダイヤで作られている。
(全部都是真正的钻石做的。)
・氷で作られた像。
(用冰制成的像。)
・木でできた家。
(用木头盖的房子。)
・つまようじで作られた東京タワーの模型。
(用牙签制作的东京塔的模型。)
構成要素
何かを構成する要素を表します。
・太陽系は8つの惑星で構成されている。
・会議は有識者で構成されている。
領域・範囲
範囲を表します。
・日本で最も大きい都道府県は北海道。
(日本最大的都道府县是北海道。)
・1つ10元のところ、今なら3つで20元。
(以前1个10元,现在3个20元。)
・今世界中で話題の動画を紹介します。
(现在向大家介绍全世界的著名的动画。)
・人生で一番感動したことを教えてください。
(请告诉我们人生中最感动的事情。)
・元素の中では、水素が最も軽い。
(在元素中,氢是最轻的。)
・中国は世界で一番人口が多い。
原因・理由・根拠
原因・理由・根拠を表します。
・台風で休校になった。
(因为台风停课了。)
・熱で早退した。
(因为发烧而早退。)
・大雨で電車が止まっている。
(电车因大雨而停驶。)
・金欠で今月の生活が難しい。
(因为缺钱,这个月的生活很困难。)
・寝不足で頭が働かない。
(因为睡眠不足头脑不灵活。)
・遠くからでも歩き方で分かった。
・1と4で5になる。
(一加四等于五。)
動作の主体
動作の主体を表します。
・荷物は自分で持て。
(行李自己拿。)
・(ラジオで)ここで一曲お送りします。BUMP OF CHICKENで「天体観測」。
((收音机)在这里送上一首歌。BUMP OF CHICKEN的「天体观测」)
・そっちで勝手にやったことだろう。私に関係ない。
(大概是你在那边随便搞的吧。跟我没关系。)
・法案は議会で可決された。
(法案在议会上通过了。)
・自分のことは自分でやる。
(自己的事情自己做。)
・私たちだけで完成させよう。
・一人で散歩する。
(一个人散步。)
・クラス全員で会議をする。
(全班同学一起开会。)
・1匹で行動している狼。
(一匹独自行动的狼。)
・これは国全体で議論すべき問題だ。
(这是应该在全国范围内讨论的问题。)
・昔は幼馴染とよく2人で歩いて学校にいったものだ。
(以前经常和青梅竹马一起步行去学校。)
・1人でできます。
(一个人就可以完成。)
動作の目的
動作の目的を表します。
・旅行で行ったことがある。
・出張で訪れた中国。
・買い物で行ったスーパーで安売りしていた。
限度・上限
限度・上限を表します。
・あと1週間で間に合いますか?
(还有一周时间赶得上吗?。)
・今なら2つで100円。
・最大100名で貸切可能な宿
・3日で全部暗記する。
(三天内全部背下来了。)
・これで十分です。
(这就足够了。)
様態
多くは身体的な状態を表します。
・すっぽんぽんで歩き回る。
(光着身子到处走。)
・裸足で出掛ける。
(光着脚出门。)
・大きな揺れを感じたから、着の身着のままで出てきた。
(因为感觉到了剧烈的摇晃,所以来不及换衣服就出来了。)
・裸で家の中をうろつく。
(光着身子在家中徘徊。)
・お腹がすいた状態では何もできない。
(肚子饿的时候什么也做不了。)
格助詞「から」の用法
起点・始点
起点・始点を表します。
・会社から家まで1時間かかる。
(从公司到家要花1个小时。)
・今日から出張です。
(今天开始出差。)
・序盤から隙のない指し回し。
(从初盘开始就几乎完美的走棋。)
・あなたから順番に始めましょう。
(从你开始按顺序开始吧。)
・右耳から入って、左耳から出ていく。
(从右耳进入,从左耳出去。)
・山頂から撮影した写真。
・明日から新規開店!
動作の主体・動作の出どころ
動作の主体・動作の出どころを表します。三項動詞「貸す」「教える」「借りる」などだったら、ニ格に言い換えられるみたい。
・彼から本を貸してもらった。
(他借给我了一本书。)
・私から一つ質問があります。
(我有一个问题。)
・友人から電話があった。
(朋友打来电话。)
・窓から日が差し込む。
(阳光从窗户射进来。)
・遠くから聞こえてくる声。
(从远处传来的声音。)
・私から一つ質問です。
・私から皆に知らせます。
物事の原因・発端
名詞につき、原因を表します。
・一瞬の迷いから失点した。
(因为一瞬间的迷茫而失分。)
・冷えからくる腰痛。
(因为寒冷而产生的腰痛。)
・睡眠不足からくる倦怠感。
(睡眠不足引起的倦怠感。)
・日頃のストレスからイライラして友人にあたってしまった。
(因为平时的压力而焦躁不安,结果发泄在了朋友身上。)
・不注意から事故を起こしてしまった。
(因为不注意而引起了事故。)
判断の根拠
根拠を表します。
「~から見て」などの形で用いられたりします。
・状況から見ても明らかだ。
(从状况来看也很清楚。)
・これらから導き出される答えは一つ。
(从这些中得出的答案只有一个。)
・成績から見ると志望校に行くことはできないだろう。
(从成绩来看是不能去志愿学校吧。)
・この実験から以下の結果が得られた。
(从这个实验中得到了以下结果。)
・このことから彼の無実は証明された。
(由此证明了他的无辜。)
受身の動作主(~に)
受身文の行為者、すなわち動作主を表します。
「に」に言い換えることができます。
・私は先生から叱られました。
(我被老师批评了。)
・彼から殴られました。
(被他打了。)
・両親から心配されている。
(父母很担心。)
・先生から褒められた。
(被老师表扬了。)
・警察から注意された。
(被警察提醒了。)
材料
材料を表します。
・醤油は大豆から作る。
(酱油由大豆制成。)
・体の大半は水からできている。
(大部分身体是由水构成的。)
・米から酒をつくる。
(用米做酒。)
・味噌も大豆から作る。
(味噌也是用大豆做的。)
・ワインはぶどうから作る。
(葡萄酒是用葡萄做的。)
構成要素
何かを構成する要素を表します。
・太陽系は8つの惑星からなる。
・会議は有識者から構成されている。
格助詞「より」の用法
起点・始点
起点を表します。
・これより手術を始める。
(现在开始手术。)
・白線より内側には入らないでください。
(请不要进入白线以内。)
・どうやら太陽系外より飛来してきたようだ。
(好像是从太阳系外飞来的。)
・遠方よりわざわざご足労頂き、誠にありがとうございました。
(非常感谢您远道而来。)
・試験は今から30分後の2時より始めます。
(考试从现在开始30分钟后的2点开始。)
・山頂より撮影した写真。
・明日より新規開店!
比較の基準
比較の基準を表します。
これは格助詞ではありません。
・文字より電話の方が伝わりやすい。
(电话比文字容易传达。)
・彼より若い。
(比他年轻。)
・自分で運転するよりただ乗っているほうが酔い易い。
(比起自己开车,只是坐着更容易醉。)
・それより重要なことがあるでしょう。
(有比这个更重要的事情吧。)
・梨より林檎のほうが好き。
(比起梨,我更喜欢苹果。)
格助詞「まで」の用法
終点
終点を表します。
・家から学校まで2時間かかる。
(从家到学校需要2小时。)
・明日まで半額。
(到明天半价。)
・日用品から資材まで何でも売っている。
(从日用品到材料什么都有卖。)
・ここまで15分経過しました。
(已经过去15分钟了。)
・今日はここまでにしましょう。
(今天就到此为止吧。)
格助詞「と」の用法
共同動作(一緒に)
動作を一緒にする相手を表します。その相手は必ずしも必要ではありません。
・私と行きましょう。
(和我一起去吧。)
・猫と一緒に布団で寝る。
(和猫一起在被子里睡觉。)
・誰と話しているんですか?
(和谁在说话?。)
・音楽と生きていく。
(和音乐一起生活。)
・私と行きましょう。
・風と共に去りぬ
相互動作(必須の相手)
動作を相互に行う相手を表します。その相手は動作の実現に必ず必要です。
・彼女と結婚したい。
(想和她结婚。)
・法廷でA氏と争うことにした。
・些細な事で友達と喧嘩した。
・彼と別れた。
・平和のために悪と戦う。
・クラスメートと話し合う。
基準
基準を表します。
・私は母と似ていない。
(我和母亲不像。)
・あの人のやり方は私と同じです。
(那个人的做法和我一样。)
・それは今話していることと関係ない。
(那和现在说的事情没有关系。)
・君は私と近い考えを持っている。
(你的想法和我相近。)
・ここの料理はあそこの店と比べてずいぶん劣る。
(这里的料理和那里比起来相当的差劲。)
引用・内容
引用や内容を表します。
・彼は今日来ると言っていた。
(他说他今天会来。)
・敬語は難しいと思う。
(我觉得敬语很难。)
・お金を貸してほしいと頼まれた。
(他拜托我借给他钱。)
・遠くから「助けて」と聞こえた気がする。
(好像听到远处有人喊救命。)
・将来必ず一緒になろうと誓った。
(发誓将来一定要在一起。)
・海外に行くと決めた。
変化の結果
多くは「となる」などの言い方をとり、状態変化の結果を表します。
「になる」のほうが話し言葉的で、「となる」は少し硬めな表現になります。
・雪が雨となる。
(雪变成了雨。)
・肉が焦げて真っ黒となった。
(肉烤焦了变得黑糊糊的。)
・12時となりました。
(十二点了。)
・努力が水の泡と化す。
並列
並列関係を表します。
これは格助詞ではなく並列助詞です。
・私と彼は学生です。
(我和他是学生。)
・これとそれは全部ネットで買いました。
(这个和那个全部都是在网上买的。)
・それとこれとは違う話だ。
(那个和这个不是一回事。)
・使うものと使わないものに分ける。
(分为使用和不使用的两种。)
・新居にはベランダと地下室が欲しい。
(新居想要阳台和地下室。)
格助詞「の」の用法
名詞と名詞の関係性
名詞と名詞をつなぎ、それらの関係性を表します。
これは格助詞ではなく連体助詞です。
・部屋の中
(屋子里)
・佐藤さんの机
(佐藤的桌子)
・『頭の中
の消しゴム』
(《我脑中的橡皮擦》。)
・君の家
(你的家)
・私の隣
(我的旁边)
・オーナーの佐藤さん
・ダイヤモンドの指輪
・日本人の私
・作品の完成
・彼へのプレゼント
・山頂までの道
名詞修飾節の主体 (~が)
名詞修飾節の主体を表す「の」です。
一言に主体と言っても、動作、作用、存在、性質、状態などの主体があります。この「の」は「が」に言い換えることができます。(ガ・ノ交替)
・彼の寝ているとき
(他在睡觉的时候。)
・いつもゴミ箱の置かれている場所
(一直放垃圾箱的地方。)
・風の吹く方向
・彼の抱く夢は大きかった。
・心の優しい人
名詞修飾節の主体(「の」の前の名詞)と述語の間に他の名詞があったりすると、「の」で表すのが不自然に感じることがあります。その場合は「が」のほうがより自然に。
・私の食べているもの
・私の毎週日曜日の夜に食べているもの(ちょっと変?)
・私が毎週日曜日の夜に食べているもの
対比を表すものは「は」に言い換えられることもあります。
・スタッフ以外の入れない部屋に入ってしまった。
・スタッフ以外は入れない部屋に入ってしまった。
・女性の知らない男性の秘密。
・女性は知らない男性の秘密。
名詞修飾節の述語の対象 (~が)
名詞修飾節内の対象を表す「の」です。
ほしい/ほしくないなどの希望、好き/嫌いなどの好悪、できる/できないなどの可能、上手い/下手などの巧拙の対象が「の」で表されます。ちなみにこの「の」も「が」に言い換えられます。(ガ・ノ交替)
・私の食べたいもの
(我想吃的东西)
・BBQのしたくなる天気
(想吃烧烤的天气)
・アイスの食べたくなる季節
(想吃冰激凌的季节)
・英語のできる人
・字のうまい人
・映画の好きな人
「や」の用法
並列
並列関係を表します。
これは格助詞ではなく並列助詞です。
・田中さんや高橋さんが来ました。
(田中和高桥来了。)
・水や食料が無事届きました。
(水和食物都安全送到了。)
・富や名声は、結果であって目的ではない。
(财富和名声是结果而不是目的。)
・手や足に無数の傷跡がある。
(手和脚上有无数的伤痕。)
・休日は映画やドラマをよく見ている。
(休息日经常看电影和电视剧。) ・蛇やウサギを飼っている。
・目や耳が悪い。
ディスカッション
コメント一覧
先生、こんにちはヽ(^0^)ノ
あのう、一つの質問がありませんが、どちらが正しいのか、それとも全部OKですか。ちょっと困っています。
①日本へ買い物に行きます。
②日本へ買い物しに行きます。
③日本へ買い物をしに行きます。
ご返信をお待ちしています。よろしくお願いします。
>りんしょうぎんさん
こんにちは、コメントありがとうございます。
①②③全て正しいです!
ここでの格助詞「に」は動作の目的を表します。動作の目的の「に」は、「動ます形+に」あるいは「名詞+に」の接続をとります。
ですから「買い物に」も「買い物しに」も正しいです。また、格助詞「を」は強い格と呼ばれ、会話で省略しやすい性質があります。なので「買い物をしに」も「買い物しに」も正しいのです。
先生、ご解答ありがとうございます。(*≧∀≦*)
先生、こんにちは!
助詞の説明&例文、とても助かります。
助詞「に」ついて質問です。
「子どもに、もっと犬の世話をしてほしい。」
どうして「に」でしょうか。
よろしくお願いします。
>よなみね みちこさん
こんにちは! お答えします。
願望表現「~てほしい」は動作主をニ格で表すのが普通です。これはごく一部の願望表現に使われる「に」で、このページにはまとめていないものです。(後で追加しておきます)
動作主を表すという面から見ると、「使役・受身文の動作主」に近いものがあります。
先生!こんにちは!
“のに”はどんな時に使うものか教えて欲しいです。
テストに出てきても分からず困ってます。
>mokoさん
「~のに」はこちらです。
https://nihongonosensei.net/?p=8672