「ことにする」と「ことになる」の違い
ことにする
話し手の判断による主観的決定
話し手自身の意志や判断による主観的な決定に用いる文法です。
「~ことにする」は口語としてよく使われ、「~こととする」はやや硬く書き言葉でも使われます。
他者の判断、客観的な決定に使うことはできません。
動詞の辞書形、ない形に接続して使います。
例文
(1) 自分へのご褒美は来月のボーナスで買うことにする。
(2) 明日に向けて風呂に入って寝ることにする。
(3) 気に入らないこともあるけど、せっかくだから心ゆくまで楽しむことにした。
(4) 拾った子猫を飼うことにした。
(5) 地球温暖化防止の為、化石燃料を使う代わりに自然エネルギーを利用することとした。
ことになる
本来そうで、当然であることを表す
他人による判断や客観的な決定、自然の成り行きなどによって物事が決まったときに用いる文法です。
自治体や会社、学校などによる決定などによく使われます。
「~ことになる」は口語としてよく使われ、「~こととなる」はやや硬く書き言葉でも使われます。
話者自身の主観的判断には使うことはできません。
動詞の辞書形、ない形に接続して使います。
例文
(6) 明日突然出社することになった。
(7) 本日をもちましてサービスを終了させていただくこととなりました。
(8) 彼女と付き合うことになって嬉しい。
(9) 厳正なる選考の結果、今回は採用を見合わせて頂くことになりました。
(10) 癌のため余命1カ月と診断され、自宅で療養することとなった。
まとめ
以上を踏まえて練習問題をやってみましょう。
練習問題
(11) 検査結果が芳しくなかったので、明日からタバコは吸わない( )。
(12) 学校からの連絡で、明日の運動会は台風で延期する( )ようだ。
(13) 木村さんは明後日からインドに出張する( )。
(14) 一度強く叱られてからというもの、教室では私語を慎む( )。
(15) 健康維持のために今後ビールは飲まない( )。
1.ことにした 2.ことになった
「~ことにする」は自分の主観的決定。
「~ことになる」は他人による主観的決定。
答えは…
(11) 1.ことにした
(12) 2.ことになった
(13) 2.ことになった
(14) 1.ことにした
(15) 1.ことにした
以上です。