「あの時」と「その時」の違い
那时という中国語は、日本語では「あの時」「その時」と2つの言い方に分かれます。
よく学生が間違えるのですが、この2つは使える場面が厳密に異なります。
日本語を勉強している方々は注意してくださいね。
あの日、あの時、あの頃
これらは通常過去の事象に対して使われます。
未来の事象には使うことができません。
(1)あの日は人生最悪の日だった。
(2)あの頃の私はまだ若かった。
(3)あの時はそうしたけど、今思えばあれは間違いだったと思う。
その日、その時、その頃
これらは過去でも未来でも使うことができます。
したがって過去の事象であれば、「あの」と「その」は相互に入れ替えられます。
(4)その日は人生最悪の日だった。
(5)その頃の私はまだ若かった。
(6)その時はそうしたけど、今思えばあれは間違いだったと思う。
未来の話をする時は必ず「その」を使います。
(7)明後日ですか。その日は用事があるので無理です。
(8)その時になったらまた連絡してよ。
回想する時は「あの」を使う
過去のことには「その」も「あの」も使えますが、過去を懐かしんだり、思い出したりする時は「あの」がよく用いられます。
また、非常に遠い過去を表現するときは「あの」の方が適切です。
〇(9)もう一度あの時に戻りたいなぁ…
△(9)もう一度その時に戻りたいなぁ…
(10)あの日からずっとお前を恨んできたんだ。
(11)あの頃の夏は今よりもっと涼しかった。
ディスカッション
コメント一覧
はじめまして。
いつもこちらのサイトを参考にさせていただいております。
実を申しますと、私も現在中国の某塾で日本語教師として勤めております。とは言っても、まだこちらに来て2年足らずなのですが…
普段私自信が疑問に思っている日本語に関して、いくつかお聞きしたいのですが、よろしいでしょうか。
よろしければ、ご返信のほど、よろしくお願いいたします。
>かかわりさん
こんにちは、コメントありがとうございます。
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