令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題15解説

問1 外国人雇用状況

 「外国人雇用状況|厚生労働省」から出題されました。初めてじゃない? ここから出るの。

 「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(令和2年10月末現在)の5ページ注釈のところにはこのような記述があります。

 「身分に基づく在留資格」には、「永住者」、「日本人の配偶者等」、「永住者の配偶者等」、「定住者」が該当する。

 だから答えは2です。

問2 外国人雇用状況

 厚生労働省の「外国人雇用状況」の届出状況によると、在留資格別の状況はこうなってます。

1位 自分に基づく在留資格 546,469人
2位 技能実習 402,356人
3位 資格外活動(留学を含む) 370,346人

 だから答えは3です!

 参考:「外国人雇用状況」の届出状況【概要版】(令和2年10月末現在)



問3 資格外活動

 長期休業期間中は1日8時間(1週間に40時間)まで認められています。それ以外の時は1週間に28時間以内です。ただし、いずれの場合でも風俗営業又は風俗関係営業が含まれる場所でのアルバイトは不可。この中にはパチンコ屋、接客して飲食を提供するバー、スナックに加え、ゲームセンターもダメです。

 1 28時間はいいけど、ゲームセンターがダメ
 2 レストランはいいけど、学期期間中の30時間はダメ
 3 これが答え
 4 50時間がダメ。

 答えは3です。
 ※ご指摘ありがとうございました!

 参考:資格外活動許可について | 出入国在留管理庁

問4 BJTビジネス日本語能力テスト

 選択肢1
 令和2年1月30日の「「特定技能」に係る試験の方針について」(出入国在留管理庁)には1号特定技能外国人の日本語能力として3つの基準を示しています。

 ○ごく基本的な個人的情報や家族情報,買い物,近所,仕事など,直接的関係がある領域に関する,よく使われる文や表現が理解できる。
 ○簡単で日常的な範囲なら,身近で日常の事柄についての情報交換に応ずることができる。
 ○自分の背景や身の回りの状況や,直接的な必要性のある領域の事柄を簡単な言葉で説明できる。

 ここにBJTの記述がないのでこの選択肢は違います。

 選択肢2
 BJTはビジネス・コミュニケーションの能力を測るテストで、測定される技能として「情報を抽出する技能」「情報を総合する技能」「情報を推測する技能」などなど10個の技能を挙げてます。判断するのが違います。それからBJTは口頭能力の試験じゃない。

 選択肢3
 BJTは低い順からJ5、J4、J3、J2、J1、J1+の6つのレベルに分かれてます。14段階じゃない。

 選択肢4
 これが答えです。

日本のビジネス社会では、日本ならではの言葉遣いや行動があります。BJTはそれらを使うビジネス・コミュニケーションの能力を測るテストです。日本のビジネス社会で働こうとする人はもちろん、基礎的な日本語をマスターした人の次の目標としてもおすすめします。

 答えは4です。

 参考:BJTビジネス日本語能力テスト

問5 プロジェクト学習

 プロジェクト型学習(PBL:Project Based Learning)学習者が主体的に問題を解決したり、プロジェクトを達成するような授業をします。ビニールの性質を勉強するのが教科学習なら、「なぜビニール袋が有料になったのか」のような問いを投げかけられるのがプロジェクト型学習です。いろんな方面に思考を広げ、教科の垣根を越えた横断的な学びが実現できます。

 1 PBLじゃない
 2 ブレンデッド・ラーニング
 3 CLIL(内容言語統合型授業)
 4 プロジェクト学習

 答えは4です。




2022年10月29日令和4年度, 日本語教育能力検定試験