令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題5解説

1番

 接続助詞で終わり後件を省略する表現(言いさし表現)がたくさん出てきてます。
 「キッチンで水漏れしているのですが」 → 「それは大変申し訳ございません」
 「今すぐはちょっと…」 → 「あー、難しいですよね。
 「あのう、すみませんが、できるだけ…」 → 「はい、できるだけ早く伺います」

 これらに対して聞き手は省略された後件を理解し、先取りして返答します。
 問1の答えはdです。

 修理がいつ来るかは「お昼ぐらいは?」に対する「あっ、大丈夫です」だけ聞き取れれば分かります。前半のやり取りは聞き取れなくてもこれだけ分かれば答えが分かる。
 問2の答えはaです。

2番

 なんだかよく分からないので答えだけ…

 問1の答えはcです。
 問2の答えはcです。

3番

 一日のルーティンが部分的に出てきて、それを繋げる力が必要。
 問1の答えはdです。

 聴解問題を聞く限り、1日のルーティンは「窓を開ける→洗濯する→会社にいく→→帰る途中でスーパー→帰宅する→散歩する」です。そのうえである学習者が2⃣を選んだとしたら…
 2⃣は帰宅してからスーパーに言ってます。本当は帰宅する前にスーパーに寄ります。男性は「仕事が終わってから家に帰るときにスーパーによる」と言いましたが、「帰る時」と「帰った時」を混同したのではないかと思われます。

 問2の答えはbです。




2023年7月18日令和4年度, 日本語教育能力検定試験