令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題4解説

問1 コースデザインの順序

 コースデザインの最初は調査・分析の段階。ここではニーズ調査、レディネス調査を行います。そのあとは計画・設計の段階ですが、まずはニーズ調査、レディネス調査の結果を分析してコース目標(コースの到達目標)を決めます。目標がないと具体的な学習項目をリストアップするシラバスデザインもできません。

 だから答えは2です。

問2 到達度テスト

 到達度テストはアチーブメント・テストとも言い、特定のカリキュラムで学んだことがどのくらい定着しているかを測るテストを指します。コース途中の小テスト、中間テストとかそういうのテスト。

 1 授業内容にとらわれないテストは公的なテストで熟達度テストのこと
 2 クラス分けするためのテストはプレースメント・テスト
 3 適性を測るのは言語学習適性テスト
 4 これが到達度テストの記述

 したがって答えは4です。



問3 標準偏差

 標準偏差データの分布が平均値からどのくらい広がっているか(ばらついているか)を見る尺度の一つです。

 1 標準偏差の記述
 2 わかんない
 3 わかんない
 4 項目応答理論かなと思う

 答えは1
 文法系の問題が好き。そうじゃないと私は弱いです。

問4 潜在的なカリキュラム(隠れたカリキュラム)

 「第1章第1節 3人権感覚の育成を目指す取組:文部科学省」には、隠れたカリキュラムについての定義がこのように書かれています。

「隠れたカリキュラム」とは、「教育する側が意図する、しないに関わらず、学校生活を営むなかで、児童生徒自らが学びとっていく全ての事柄」を指す。

 とすると選択肢3の内容がこれにあたります。日本語学校だったらその学校の教育方針に則ったコースがあり、教師はそれにしたがってカリキュラムを、シラバスを、教案を作っていきます。そんな授業を受けていると学生たちは教育機関の考え方が分かってきます。例えばとにかく話すのが重要だという考え方で話す授業を重視してたら、学生もそれを感じ取りますから。そうした価値観がここでいう隠れたカリキュラムです。

 したがって答えは3です。

問5 教案を作る時の注意点

 1 いいんじゃないの
 2 だいたいの時間は書いておいて損はないよね
 3 良いと思います
 4 「抽象的」ってのがダメ。

 この問題は落とせない問題です。
 答えは4です。




2022年10月25日令和4年度, 日本語教育能力検定試験