幼児語、若者言葉、老人語はあるのになんで中年語はないの?
疑問

質問者さん(日本)

管理人
特徴的なものには「幼児語」などの名前がつけられる
世代で言葉を切り取ると幼児語、若者言葉、老人語がありますが、これらはそれぞれ特徴があります。
「おさるさん」を「おしゃるしゃん」、車を「ぶーぶー」と呼んだりするのが幼児語。赤ちゃんはまだ大人みたいに正確な調音ができるわけじゃないので、慣れないうちは自分のできる範囲で何とか言葉を話そうとしてこんな話し方になってます。これは成長した人にはない幼児特有の言葉遣いなので幼児語と名付けられています。
若者言葉は言わずもがな、日々たくさんの造語が生み出されていますから特徴的。
カップルを「アベック」と言うのが老人語。その言葉を使っていた世代が老人になって結果的に老人語になりました。人は年を取るのでそれに伴って言葉も古くなっていったわけです。その世代しか使わないというのは表立った特徴ですから「老人語」と名付けるに値します。
壮年期や中年期の言葉遣いには目立った特徴がない
しかし、若者と老人の間、20代後半から60代前半までを指す壮年期と中年期の人たちが使う言葉を「壮年語」「中年語」と呼ぶのはあまり聞いたことがありません。
それまで若者言葉を使っていた大学生でさえひとたび社会に出てしまえば途端に言葉遣いが改まります。会社、職場という集団の中にそれまでの友人はいないし、周囲の人はみんな改まった言葉を使うで、本人も改まった言葉の使用を迫られます。社会に馴染むためには同じような言葉を使うことが何かと求められ、多くの人がそうなっていくはず。私たちの人生設計や働き方によって壮年期や中年期の言葉に特徴がなくなり、壮年語、中年語という分類がされなかったんだろうと思われます。
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