【練習問題】(506)分裂文

分裂文の例として不適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
 
 1 アルコール消毒をするのは感染を予防するためだ。
 2 彼が話していたのは自分には分からない言葉だった。
 3 目の前に人がいたことに気が付かなかった。
 4 上が求めているのは結果だけだ。

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解説

 「私はコーラが飲みたい」の「コーラ」を強調すると「私が飲みたいのは、コーラだ」となります。この文を分裂文と言います。

 1 感染を予防するためにアルコール消毒をする。 → 「感染を予防するため」を強調する
 2 彼は自分には分からない言葉を話していた。 → 「自分には分からない言葉」を強調
 3 もともとの文はなさそう
 4 上は結果だけを求めている。 → 「結果」を強調

 分裂文は文の中の成分を抜き出して言い換える過程で従属節が一つ増えます。
 元々の文から従属節が増えているかどうかで見極めるという方法もありますが非推奨。

 
 選択肢1 従属節が1→2
 【元々の文】感染を予防するためにアルコール消毒をする。
 【主節】アルコール消毒をする。
 【目的節】感染を予防するために

 【分裂文】アルコール消毒をするのは、感染を予防するためだ。
 【主節】~は~だ
 【目的節】感染を予防するため
 【名詞節】アルコール消毒をするの

 選択肢2 従属節が1→2
 【元々の文】彼は自分には分からない言葉を話していた。 
 【主節】彼は言葉を話していた。
 【名詞修飾節】自分には分からない

 【分裂文】彼が話していたのは、自分には分からない言葉だった。
 【主節】~は~言葉だった
 【名詞修飾節】自分には分からない
 【名詞節】彼が話していたの

 選択肢3
 -

 選択肢4 従属節0→1
 【元々の文】上は結果だけを求めている。
 【主節】上は結果だけを求めている。
 【従属節】-

 【分裂文】上が求めているのは、結果だけだ。
 【主節】~は結果だけだ
 【名詞節】上が求めているの

 
 このように従属節してみると確かに分裂しているのが分かります。
 共通して名詞節が増えているので、名詞句化している「の」や「こと」があったら分裂文のヒントとなったりもします。
 したがって答えは3です。

 




2022年7月1日日本語教育能力検定試験 解説, 練習問題