【練習問題】(44)対義語

2021年5月1日日本語教育能力検定試験 解説, 練習問題

「対義語」に関する記述として最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
 
 1 語の意味に依存せず、コンテクストによって対義関係が生じることがある。
 2 「医者/患者」のようなタイプの対義語は程度副詞で修飾することができる。
 3 対義関係にある語同士の品詞は一致する。
 4 「着る/脱ぐ」と「入学/卒業」は同じタイプの対義語である。

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解説

 選択肢1
 「水よりコーラを飲みたい」
 「水」の対義語は「コーラ」ではないですが、比較の「より」によって対義関係が浮かんできています。
 語同士に対義関係はなくとも、コンテクストによって対義構造が生じることがあります。

 選択肢2
 「とても」「非常に」などが程度副詞です。形容詞などの状態性の語を修飾して、その程度を限定する働きがあります。
 「医者」と「患者」などの視点的対義語は程度副詞で修飾できません。「とても医者」とか言えないので。

 選択肢3
 「長い」「短い」のように品詞が一致する対義語もありますが、動詞「ある」とイ形容詞「ない」のように一致しないものもあります。

 選択肢4
 「着る/脱ぐ」は繰り返すと元の状態に戻る変化の対義語に分類されます。「入学/卒業」は両極的対義語です。
 この選択肢は間違い。

 したがって答えは1です。





2021年5月1日日本語教育能力検定試験 解説, 練習問題