【練習問題】(34)動詞のテ形

動詞のテ形に関する記述として最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
 
 1 一段活用の動詞はテ形で/-te/が現れないものがある。
 2 五段活用の動詞はテ形で常に/-de/が現れる。
 3 動詞語幹の末尾音が無声子音の動詞は、テ形で/-de/が現れる。
 4 動詞語幹の末尾音が母音の動詞は、一段活用の動詞である。

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解説

分類 辞書形 テ形 動詞語幹 動詞語幹末尾音
五段活用 ガ行五段活用 脱ぐ 脱いで nug g 有声子音
マ行五段活用 飲む 飲んで nom m 有声子音
バ行五段活用 遊ぶ 遊んで asob b 有声子音
ナ行五段活用 死ぬ 死んで sin n 有声子音
ラ行五段活用 取る 取って tor r 有声子音
ワ行五段活用 会う 会って aw w 有声子音
カ行五段活用 書く 書いて kak k 無声子音
タ行五段活用 待つ 待って mat t 無声子音
サ行五段活用 話す 話して hanas s 無声子音
不規則活用 サ行変格活用 する して s s 無声子音
カ行変格活用 来る 来て k k 無声子音
一段活用 上一段活用 着る 着て ki i 母音
下一段活用 寝る 寝て ne e 母音

 選択肢1 一段活用の動詞はテ形で/-te/が現れないものがある。
 一段動詞「煮る」「遅れる」はテ形にすると「煮て」「遅れて」と異形態/-te/が現れます。
 常に現れます。

 選択肢2 五段活用の動詞はテ形で常に/-de/が現れる。
 「飲んで」のように/-de/になるものもありますが、「食って」のように/-te/になるものもあります。
 間違いです。

 選択肢3 動詞語幹の末尾音が無声子音の動詞は、テ形で/-de/が現れる。
 動詞語幹末尾音が無声子音であるものには「書く」「待つ」「話す」などの五段などがあります。(k,t,s)
 テ形にするといずれも/-te/が現れますので、この選択肢は間違い。

 選択肢4 動詞語幹の末尾音が母音の動詞は、一段活用の動詞である。
 一段動詞は語幹末尾音が必ず/i/か/e/です。だから母音語幹動詞などと呼ばれたりもします。
 母音/i/,/e/は母音なので、この選択肢は正しいです。

 したがって答えは4です。




2022年7月1日日本語教育能力検定試験, 練習問題集