子供に携帯は必要か?

日本語教師のお仕事

 本日3年生のスピーチの授業。討論のテーマは「子供に携帯は必要か?」でした。
 大学生はみんな持っていますから除外するとして、小学校、中学校、高校それぞれの時に必要か必要でないかを判断してもらいます。私の意見としては必要と言いたいんですが、実際必要派も不要派もそれぞれごもっともな理由が存在するのでなかなか結論が出にくいテーマです。

 5つのグループによるスピーチ。

 小中高全て不要だというグループは2つもありました。
 ・ゲームに没頭して勉強をしなくなるかもしれない。
 ・携帯ばかり使って、周囲との交流が減る。
 ・インターネットには悪い人がいるので、自制心や警戒心があまりない子供にとって危険。
 ・学校には先生が居るので、わざわざ連絡手段を持つ必要はない。
 ・目が悪くなる。
 ・恋愛しやすくなる。
 このような理由でした。

 面白かったのは、「携帯を持つと恋しやすくなる」というものです。これは普通に考えて良い事のように思いますが、不要だという理由の一つとして述べている点に中国らしさを感じます。小中高では学生同士の恋愛が禁止されていて、勉強より重要なものは存在しないという教育が施されています。携帯があれば恋愛する余地が生まれ、大学入試や日々の勉強にマイナスの影響を及ぼすからという理由でした。

 一方、小中は不要だけど高校は要ると答えたのは2グループ。
 ・高校時代はたくさんの情報が必要。
 ・勉強に対するストレス解消のため、音楽を聴いたりするために必要。
 ・英語の聴解などに使うことができる。
 ・高校からほぼ全ての学生が寮生活を始めるので、親と連絡する手段が欲しい。
 このような理由でした。

 勉強する時に携帯があればすぐ調べられるし、社会を理解するためにも必要なツールだという認識。英語の聴解の練習に使うというのは… どこまで行っても勉強第一の精神が根付いていて驚きです。いずれもその通りだと思います。

 特殊な答え方をしたのは1グループ。
 ”小学校は要るけど、中学校は要らない。しかし高校は要る。”という変則的回答でした。
 小学校の時は治安の問題などもあって、万が一悪い人に出会ったりした時に電話があれば便利だし、危険を回避することができるという主張です。勉強への影響よりも、子供の安全に重きを置いた考え方でした。一方で中学校は思春期を迎え恋愛しやすくなるので携帯は不要だと言います。やはり勉強が重要なんですね。

 毎週異なったテーマでスピーチすることで学生の新しい一面が見えてきました。
 よく知っていると思っていましたが、まだまだ知らないことがありますね。





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