先生久しぶりですね! 私の名前覚えてますか?

 今朝の夢は冷や汗ものでした。

 夢の中で私は授業中、今までの卒業生たちがずらっと20人くらい座ってました。

 その中に、私が廊坊で初めて受け持った、12級のある学生も。
 彼女は初めて中国に来た時、寮の中の整理とか手伝ってくれた人です。12級の中では日本語が上手なほうで、愛想もよく、特によく話していました。

 そして彼女が「先生久しぶりですね! 私の名前覚えてますか?」と聞いたんです。
 私はとっさに思い出せず「ごめん、なんだっけ、思い出せなくなっちゃった」と言ってしまいました。
 彼女のすごく悲しそうな顔を見て、信じられないくらいの罪悪感を覚えました。

 もう6年くらいは会っていないかもしれません。
 でもあのクラスは私にとって初めての学生だったので、ちゃんと覚えています。
 夢から醒めて、私はしっかり彼女の名前を思い出せることを確認しました。

 名前は張瑞。
 初めて会った時、「先生、私のことを『みずき』と呼んでください。」と言った女の子。
 「瑞」は「みずき」と読むからだそうです。

 学生の名前なんてそう簡単に忘れないですよ。
 忘れて焦る夢を見させないでください…




2021年4月7日日本語教師のお仕事