平成30年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題4解説

1番

 問1
 行った、旅行、東京、紅葉、とても、初めて、まんじゅうなど、本来頭高アクセントではない単語を頭高アクセントで発音してしまっています。

 したがって問1の答えはbです。

 
 問2
 初めは敬体でしたが、たまに常体が混じります。
 日光に行った、食べ物がおいしかった、好きじゃなかった、いらっしゃってね等です。スピーチスタイルが一貫していません。

 したがって問2の答えはaです。

 

2番

 問1
 「先生、召し上がりますか?」「研究室まで運んであげますよ。」「先生に何かしてあげられるんですから。」などと、先生に対して話す表現としては不適切なものが多く見られます。恩恵表現に問題があります。

 したがって問1の答えはbです。

 
 問2
 先生は「でも甘いものはちょっと…」「でもこれくらいなら…」「今日はまだちょっと…」などと言いよどみを用いて何度も断っています。

 したがって問2の答えはcです。

 

3番

 問1
 教師は作文を見て、「この親子うどんというのはどんなうどんですか?」と聞いています。それに対する学習者の説明で、これが「親子丼」であることに気付きます。学習者の発音も「親子うどん」と言っており、作文上でも発音上でも同じ誤りが見られます。

 したがって問1の答えはdです。

 問2
 発音面で「親子うどん」を「親子丼」と訂正したのは1回です。繰り返していません。それ以外の指摘は行われています。

 したがって問2の答えはaです。

 




2023年8月26日平成30年度, 日本語教育能力検定試験