平成23年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(8)解説

(8)指示詞の現場指示・文脈指示用法

 指示詞は会話現場にあるものを指す現場指示と、言語的文脈の中に存在するものを指す文脈指示に分けられます。文脈指示はさらに先行文脈の一部を指し示す前方照応と、後続文脈の一部を指し示す後方照応に分けられます。

現場指示 「このゲームおもしろい」「その本取って」「あの人の名前は?」
文脈指示 前方照応 「直前になって突然の雨、こんなことってある?」
後方照応 「昨日こんなことあったのよ、外出しようと思ったら突然の雨。」

 選択肢1
 現場にあるものを指していないので文脈指示です。
 「そんな」が先行文脈の「以前、一緒に旅行に行ったこと」を指しているので、前方照応です。

 選択肢2
 現場にあるものを指していないので文脈指示です。
 「こう」が後続文脈の「みんなで案を出して、一番いいのを投票で決める」を指しているので、後方照応です。

 選択肢3
 現場にあるものを指していないので文脈指示です。
 「この」が先行文脈の「鈴木」を指しているので、前方照応です。

 選択肢4
 現場にあるものを指しているので現場指示です。

 選択肢5
 現場にあるものを指していないので文脈指示です。
 「それ」は先行文脈の「今度の週末、みんなでカラオケに行く」を指しているので、前方照応です。

 選択肢4だけ現場指示。
 したがって答えは4です。





2020年9月16日平成23年度, 日本語教育能力検定試験 解説