平成26年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題7解説
問1 学習者同士のコメント
活動1では自分のエピソードを書き出して、それをペアで話しコメントし合います。
1 難易度の高い表現でなければならない理由はありません。
2 書き出しの段階なので、相応しい文体である必要はありません。
3 正しいです。エントリーシートはオリジナリティーを出すべきです。
4 書き出しの段階なので、語彙や文型が間違っているかどうかは確認しません。
したがって答えは3です。
問2 モデル文
テーマは「学生時代に頑張ったこと」です。冒頭で「自転車部の活動で中国へ春合宿に行った」ことを挙げられており、これが結論にあたります。そのあとには具体的な記述が続き、最後はまとめでしめられています。モデル文は「結論、具体的な記述、まとめ」の流れで書かれていると推測できます。
したがって答えは2です。
問3 邱さんへのアドバイス
<資料2>の冒頭3行はとても長い1文となっていて、「~て」で文を繫げる癖が見られます。
一文を簡潔にまとめるアドバイスをすべきです。
1 具体例は含まれています。
2 エントリーシートに終助詞は必要ありません。
3 矛盾は生じていませんし、嘘を書いているわけでもありません。
4 正しいです。「~て」でつなぎすぎ。
したがって答えは4です。
問4 よりよい文にする
下線部Cで述べられている動作の多くは「各部員」によるものですが、「現地を案内し」だけが「私」です。主語と述語の対応が不適切なので変な文になっています。
1 下線部Cに含まれる指示詞「その」は誤用ではありません。
2 正しいです。
3 下線部Cに含まれる複合助詞「によって」は誤用ではありません。
4 接続表現には問題が見られません。
したがって答えは2です。
問5 邱さんへの指導
「思いが高めました」は自他の混同による誤用で、正しくは「思いを高めました」か「思いが高まりました」です。
1 中国語は孤立語ですので動詞の形は変化しません。
2 正しいです。
3 正しいです。
4 正しいです。
したがって答えは1です。