秘密には秘密で対抗する

日本語教師のお仕事

 今日は嬉しい話を頂戴しました。それも、2つもです。

 まず、週末の松本日语でよく顔を合わせている高校生3名。
 彼らは高校卒業後、日本の大学に行きたいという目標があるようです。そのためにはN1試験の合格が必要ですから、私の授業を受けて勉強し、N1に合格したいという話でした。

 もう一つは、中国南方の学生が6名、こちらの学校まで来て、日本語を勉強することになりました。彼らはN2の試験に合格しなければならない理由があるらしく、そのために私の授業を受けたいとのことでした。それも、彼らは今日の午前にこの学校に到着するらしいのです! 新しい学生に会うのは本当に楽しみですね。

 こういう話は始めてです。
 しかし、嬉しいことばかりではありません。

 彼らは私に対してお金を払うと言っています。これが今一番の悩みの種です。それも1時間100元という超高額な授業料。ぼったくりと言われても仕方が無いですね。

 私の考えを書きます。
 当校の学生であるかないかは関係なく、もし日本語を勉強したいと思っているのなら、私は一切お金を頂くつもりはありません。ここ廊坊には日本語教師は私しかいないわけですから、私がお金を頂いたりなんかしたら、それこそ日本語を勉強するチャンスを奪うようなものです。また、自分を貶めるようなことを言いますが、私の授業が果たして1時間100元という価値に見合うものなのかにも甚だ疑問があります。

 これはどこまでも綺麗事。私は外教として比較的良い待遇を受けています。給料は独り身では十分すぎる上、家賃や水道なども学校負担。金銭的な余裕があるので、このような事が言えるのかもしれません。ところが多くの教員は契約で禁止されているにも関わらず、学校外での授業を秘密裏に行っています。その時当然授業料を頂いており、全ては生活のためです。これは教員同士お互いに理解しながらも口に出さず、咎めることもない領域です。

 学生には当然協力してあげるつもりです。
 しかし、私だけがお金を頂かないことは他教員に対して大きな影響があります。この狭間で、どんな意思決定をすべきなんでしょうか・・・。

 一つ考えていることは、「お金を頂く」という体で授業を行いつつ、私と学生の間だけで秘密の約束をする案。お金は本当はいらないですが、頂いているという事実は必要なので、せめて1元だけ。表向きには”授業料100元”と口裏を合わせます。秘密には秘密で対抗すればいいのかな?という悪知恵です。

 お金を払うことには、その人たちのやる気を高める効果があります。しかし、彼らのモチベーションは既に十分。お金に頼る必要はないはずです。どうするかは、本人達と決めましょう。





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