小学校の新しい教科一つを考えて!

日本語教師のお仕事

 国語、数学、英語、美術、体育、パソコン、自然科学、思想品徳
 中国の小学校では以上の教科があります。昨日の3年スピーチの授業では、これに関係したテーマで討論してもらいました。
 「要らない教科を一つ選んで、新しい教科一つを考えてください。」
 自然科学というのはいわゆる科学。
 思想品徳は日本の道徳に近い印象を受けましたが、学生から聞くと主に毛沢東の思想などを勉強する教科だそうです。

 今回からやり方を変えました。
 今までは4人1組にして、テーマを与える前に今日発表する人を決めていました。しかしこの方法だと今日発表する人ばかり必死に内容を考えて、それ以外の人はあまり協力的ではない様子。というわけで今回は3人1組にして、発表する人は私が直前に決めるようにしました。これによってみんな緊張感を持ち、チーム内での話し合いにもっと積極性をもってくれるようになりましたね。

 気になる回答でしたが、6組中5組が要らない教科は「思想品徳」という結論でした。
 ・本を読むだけで非常につまらない
 ・内容が難しいので小学生にはまだ早すぎる内容だと思う
 ・道徳に関する内容は両親からでも身につけられる。
 このような理由です。
 もう1組は「美術」でした。こちらの理由はかなりユニーク。
 ・美術が上手かどうかは天賦の才により定められていて、これが無い人はどんなに練習しても上達しない。
 ・才能がある人はわざわざ練習しなくても上手。
 確かにそうかもしれません。

 一方、大注目の新しい教科。結果は以下です。
 2組は「社会実践」
 1組は「手作り」
 3組は「安全意識」「事故対応」

 社会実践とは、本を読んで勉強するよりも何かを実際に実践するべきだという考え方に基づいた新しい教科案です。具体的な内容にはあまり触れられませんでしたが、いわゆる社会のルールなどを体系的に学ぶのが主体になるようです。最も強調していた部分は、本を扱わない点。やはり何でもいいのでアクティブな活動をしたかったのかもしれません。

 手作りとは、家庭科に近い感じでした。
 手芸、裁縫、折り紙、切り紙などを行う授業。中国の伝統的な文化を継承するために導入したいという意見ですね。料理なんかしても面白そうですが、中国にはそのような教科も調理室もないみたい。

 安全意識/事故対応
 予想外の突発事故に備えて知識を蓄えておき、災害時の考え方、行動様式を学ぶため。日本でいう避難訓練などがこれにあたりそうです。この地域は地震が全くといっていいほどない場所ではありますが、それ以外の自然災害などにいざとなったとき対応するためにも必要だという意見でした。確かに訓練しておかなければ何をすべきか咄嗟に判断できなかったりしますから、小学生のうちから身につけておくといいですよね。

 いずれにも共通するのは、本を扱わない点でした。座学よりも体系的でより実践的な知識を学ぶべきだと思っています。確かに、毛沢東の思想を小学生が学ぶのは少々退屈そうなのは何となく分かりますね。

 興味を引くテーマは授業を確実に活性化させます。
 来週はどんな話題を持っていこうかな。

日本語教師のお仕事

Posted by そうじ