10年後の私は~かも?

 6月になりましたね! あと1ヵ月で学校は夏休みに入ります。学生たちも私もラストスパートという感じで、授業自体もあと残すところ2回、最後にテストをやって私も帰国です。最後はやっぱり楽しい授業をして終わりたいし、いつもより何やろうかなーって考える時間は多くなってます。学期末ですから、来週再来週はみんなで写真を撮りたいなあなんて思ってます。

 さて、今日の1年生の授業は「~かもしれない」でした。自分でも分からない状態、推測のときに使う文法。日本人は曖昧表現を好むのでよく使うなんて聞きますが、確かに私もよく使う気がします。まずは「今日は天気が悪いので雨が降るかもしれない」という具合に、身近なところで例文を作ってみせます。「かもしれない」は比較的長いので、何度も言わせて練習させるといいですね。また、口語では「かも」「かもね」「かもよ」という具合に短縮して言います。

 100% ~です、~ます
 90% ~でしょう
 70% ~と思います
 50% ~かもしれない

 「かも」の程度はまさに五分五分。つまり、自分でも結果がどうなるか分からないわけです。一方「でしょう」は断定に近いんですが主観が含まれます。従って天気予報では「明日は雨でしょう」といった具合に断定表現を避けつつ、雨ではない可能性も残しながら予想します。この程度の違いは1年生に説明しませんでしたが、%を書くと大体理解してくれたみたいなのでそれで十分です。

 まず私が黒板に例文を書いてみせました。
 「10年後の私は、」と書いたところで手が止まりちょっと考えていたんですが、そこで学生から「日本へ帰るかもしれません」「結婚しているかもしれません」とお手伝いしてもらいました。私がよくやる手法なんですが、黒板に書いてるときに迷ったり悩んだりする態度をすると、すかさず学生は助けてくれます。会話を引き出すポイントになるため、分かっていてもたまにわざとやる事がありますね。
 ここから派生して、皆に作らせた例文は
 10年後の私は、_______かもしれない。
 でした。
 みんなの回答は様々。娘がいるかもしれません。主人と子供と日本へ旅行するかもしれません。兵隊に行くかもしれません等々。10年後の私では飽き足らず、2年後の私は、卒業後の私は、30年後の私はと発展していき、1年生の意欲と構想力にびっくりです。「500年後の世界は滅亡するかもしれない」という内容で教室がどっと沸きましたね!

 今日の授業も楽しかったです。
 1年生は元気で雰囲気も良いので、教案の良し悪しは問題ではありません。何をやっても盛り上がる不思議な学年です。

【追記】2017.05.25
 1年ぶりの「~かもしれない」の授業。ちょっと追加項目がありました。

 10年後の中国(世界)は~~かもしれない。
 ・100年後の中国は人口が増すけど、水が少なくなるかも。
 ・500年後はロボットに占領されるかも。
 ・1000年後は人類が消えるかも。
 ・世界が壊滅するかも。
 ・世界は30年後、人口90億人になるかも。
 ・宇宙人が来るかも。

 未来の世界や中国を想像させるとSF的な内容が多くなりますね。これはどのクラスを相手にしても同じようです。

 もしかしたら、ひょっとしたらと呼応する。
 教科書には書いてなかったんですが、「もしかしたら~かもしれない」という具合に、もしかしたらと呼応するケースもあります。ただしこれは無くてもいい言葉なので、一種の強調の類です。

 鴨(かも)
 かもしれないは、会話では一般的に「かも」と省略されます。その他の派生で「かもね」「かもよ」「かもしんない」などがあります。ここからなぜか「鴨(かも)」の話になりました。北京ダックへと脱線です。

One thought on “10年後の私は~かも?

  1. バンザイ

    はじめまして。バンザイと申します。
    四川省の大学で日本語教師をしていました。
    似たような内容を1年生の11月~12月にかけて、毎年作文を書いていました。
    中国で出版された会話の教科書でこんなテーマがありました。
    『机の上に何がありますか。机の下にいますか。』
    ありますか。いますか。の違いです。ここから10年後みなさんの部屋に何がありますか。何がいますか。に発展しました。1年次5月6月に比べて、語彙力・文章力はまだ低いのですが、十分おもしろい文がでてきます。それと、学年により流れがあります。家族が少ない学年。結婚し、子供が多い学年。
    2011級の1年次11月に中国の一人っ子政策はなくなるなと確信が持てました。

    Reply

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。