平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題2解説

問1 対人的配慮を表す表現

 1 「召し上がりますか」と言うべきです。
 2 目上に能力を問うような表現は失礼にあたります。
 3 「上手」は目上の人の能力に使うと失礼にあたります。
 4 問題ありません。

 したがって答えは4です。

 

問2 不確かさを表すモダリティ表現

 モダリティ/ムード/法 (mood)とは、述語の後ろに形態素を付加することによって命題に対する認識や判断や聞き手に対する態度を表す文法カテゴリーの一つ。ここでの命題とはその文における客観的な内容の部分のことであり、命題に対する認識や判断を表すものの対事的モダリティと、聞き手に対する表現の対人的モダリティに分けられる。対人的モダリティは主に終助詞のことを指す。

 1 主観的な断定を表すモダリティ表現
 2 許可を表すモダリティ表現
 3 不確かさを表すモダリティ表現
 4 断定を表すモダリティ表現

 したがって答えは3です。

 参考:ヴォイス・アスペクト・テンス・モダリティについて - モダリティ/ムード/法 (mood)

 

問3 多義表現の用法

 「~てくる」は7つの用法があります。

(1)移動時の状態
(2)順次的動作
(3)動作の継続(過去から現在まで)
(4)少しずつ近づく
(5)状態変化の開始
(6)出現
(7)こちらへの一方的な動作

 1 移動時の状態
 2 話し手の心情を表す「~てくる」の用法
 3 状態変化の開始
 4 こちらへの一方的な動作

 したがって答えは2です。

 参考:「~てくる」と「~ていく」の違い②

 

問4 初級段階で教えても、なかなか使えるようにならない文型

 1 「~てはいけません」は初級後半で学びます。
 2 「じゃ」と「じゃあ」のような簡単な縮約形なら初級でも問題ありません。
 3 使役受身の「させられる」は、使役「させる」と受身「される」を習得していなければいけません。これらは中級前半段階で学ぶものですので、初級段階で教えても、使えるようにはなりにくいです。
 4 「~ましょう」や「~ませんか」は初級段階で学びます。

 したがって答えは3です。

 

問5 存在の否定を表す文型

 確かに、教科書には「~はありません」が書かれていますが、実際では「~はないです」のほうが多く用いられています。
 したがって答えは1です。







平成25年度, 日本語教育能力検定試験 解説