平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題3解説

 調音点や調音法については母音と子音の分類とIPA表記を参考にしてください。
 

1番

 「い」が「に」になる誤りです。
 「に」は[ɲ]有声歯茎硬口蓋鼻音なので、舌が歯茎硬口蓋に触れ、鼻腔への通路が開いている状態で発音します。

 したがって答えはaです。

 

2番

 「つ」が「す」になる誤りです。
 「す」は[s]無声歯茎摩擦音なので、舌が歯茎に触れずに接近して発音します。

 したがって答えはcです。

 

3番

 「ふ」が「ぶ」になる誤りです。
 「ぶ」は[b]有声両唇破裂音なので、両唇が触れて閉鎖を作っているaとbに絞られますが、aは鼻腔への通路が開いているため誤りです。

 したがって答えはbです。

 

4番

 「え」が「い」になる誤りです。
 「い」は[i]非円唇前舌高母音、「え」は[e]非円唇前舌半狭母音なので、舌の高さが違います。

 したがって答えはaです。

 

5番

 「ド」が「ドゥ」になる誤りです。これらは母音が異なります。
 「ド」の母音は「お」なので[o]円唇後舌半狭母音。「ドゥ」の母音は「う」なので[ɯ]非円唇後舌狭母音。
 唇の丸めと舌の高さが異なります。 

 したがって答えはdです。

 

6番

 「が」が「あ」になる誤りです。子音[g]が脱落しています。
 したがって答えはcです。

 

7番

 「な」が「ら」になる誤りです。
 「な」は[n]有声歯茎鼻音、「ら」は[ɾ]有声歯茎弾き音なので、調音法だけが異なります。

 したがって答えはbです。

 

8番

 「ず」が「つ」になる誤りです。
 「ず」は[dz]有声歯茎破擦音、「つ」は[ts]無声歯茎破擦音なので、声帯振動しなくなっています。

 したがって答えはbです。

 





平成25年度, 日本語教育能力検定試験 解説