平成29年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題3解説

 調音点や調音法については母音と子音の分類とIPA表記を参考にしてください。
 

1番

 「に」が「でぃ」になる誤りです。
 「でぃ(で)」は歯茎破裂音です。まず舌が歯茎付近にあるbとdに絞られます。破裂音は口腔内のどこかで閉鎖を作り、かつ鼻腔への通路が閉じている状態ですので、bとdのうち、鼻腔への通路が閉じているdが答えになります。

 したがって答えはdです。

 

2番

 「しゅ」が「じゅ」になる誤りです。
 「じゅ(じ)」は歯茎硬口蓋破擦音です。まず舌が歯茎硬口蓋付近にあるbとdに絞られます。破擦音は口腔内のどこかで閉鎖を作り、かつ鼻腔への通路が閉じている状態ですので、bとdのうち、鼻腔への通路が閉じているbが答えになります。

 したがって答えはbです。

 

3番

 「にゅ」が「ぬ」になる誤りです。
 「ぬ」は歯茎鼻音です。まず舌が歯茎付近にあるa、c、dに絞られます。鼻音は口腔内のどこかで閉鎖を作り、かつ鼻腔への通路が開いている状態ですので、a、c、dのうち、鼻腔への通路が開いているaが答えになります。

 したがって答えはaです。

 

4番

 「に」が「ね」になる誤りです。
 「に」は有声歯茎硬口蓋鼻音、「ね」有声歯茎鼻音で調音点が異なります。
 また、母音「i」は舌の位置が高く、「e」は中間です。

 したがって答えはcです。

  

5番

 「ひ」が「い」になる誤りです。
 子音「h」が欠落しています。

 したがって答えはbです。

  

6番

 [ɾ]有声歯茎弾き音の「ら」が、[r] 有声歯茎震え音の「ら」になっています。 
 調音法が異なります。

 したがって答えcです。

 

7番

 「ぎ」が「じ」になる誤りです。
 「ぎ」は有声軟口蓋破裂音、「じ」は有声歯茎硬口蓋破擦音で、調音点も調音法も異なります。

 したがって答えはcです。

 

8番

 「ば」が「ま」になる誤りです。
 「ば」は有声両唇破裂音、「ま」は有声両唇鼻音で、調音法が異なります。

 したがって答えはcです。