教案, 三年前期 日本経済

 先々週の内容を書き忘れていたので、今更ですがまとめておきます。

 今回は12回目です。
 エンゲルの法則、ぺティ=クラークの法則、世界の食糧問題について触れます。

 ➀両親の仕事は何?
 学生一人ひとりに両親の仕事を聞いていきましょう。
 それを黒板に書いていくのですが、さりげなく産業別に分類して書きます。
 第1次、第2次、第3次です。

 ➁農業のイメージ
 3Kという言葉がよく使われているようですから紹介します。
 汚い、きつい、カッコ悪いです。
 中国の農業なんかにも触れながら話を広げていきます。

 ➂エンゲルの法則.ppt
 まずは学生の1ヶ月の食費、消費支出を頭の中で考えてもらいます。
 教室で言うのは抵抗があるかと思いますので、あくまで言わせません。

 そして「食費/消費支出×100」を計算してもらいます。
 値を聞いていきましょう。

 学生ですので80%近くの回答が多かったですが、中には30%という人もいました。かなりお金持ちって感じです。

 ここで用意したパワポを使います。
 実は計算したのはエンゲル係数です。
 このくらいのレベルなら言う前にとっくに気付いている学生も多かったですね。

 ➃エンゲルの法則
 エンゲル係数が低いほど、生活水準は高い。
 エンゲル係数が高いほど、生活水準は低い。
 一般的に20%~30%が富裕基準と言われています。

 日本は終戦直後は60%近くありましたが、2016年時点では25.8%。
 2016年中国は30.1%だそうです。

 しかし最近日本のエンゲル係数は再上昇してきました。
 なぜでしょう?
 1.食品価格の上昇
 2.収入が増えない

 ➄日本の産業構造.ppt
 パワポで日本の産業構造の変化について説明をします。
 外国とも比較をします。

 ➅なぜ1次から2次、3次へと移り変わる?
 経済発展を遂げるにつれて、どの国も1次、2次、3次へと産業構造が移り変わっていきます。
 これを「ぺティ=クラークの法則」と呼びますが、いったいどんな流れで移り変わるのかを学びます。

 ➆ぺティ=クラークの法則
 経済発展をすると食料の授業が相対的に低下(エンゲル係数低下)します。
 農業の成長率が低下し、これが農工間不均等発展となります。
 この過程で1次から2次、2次から3次へと移り変わるというわけです。

 ➇日本の食糧問題・農業問題
 2015年後の日本の人口は1億2400万人くらい。
 農業就業者数は209万人でした。
 したがって農業就業者比率は1.68%程度です。
 2017年現在だと200万人を切っています。

 ➈世界の食糧問題
 人口増加は避けられず、世界的食糧難になる可能性も高いわけで、そんな中世界はどのように変わっていくかです。
 今日本でも農業改革が行われていますが、第1次産業の復興が求められています。

 ➉余談
 食糧問題の話をすると、よく「昆虫食」の話もでてきます。
 これはついでに話してみたらかなりうけました。

 以上、今回は農業問題について触れました。

教案, 三年前期 日本経済

 第11回目の日本経済です。
 今回は日本の貿易を勉強しながら、「比較優位」と「自由貿易」について教えます。

 ➀人生で大切なことは?
 まずはこの質問が導入です。
 2~3分考えてもらって、一人ひとり聞いていきます。
 自由、家族、お金、いろんな回答がありました。
 この質問の答えは授業最後に再度回収します。

 ➁心理テスト
 続いて、この心理テストをしてみました。
 [心理テスト] あなたが人生で最も大事だと思うものは?

 【唇】希望・未来
 【帽子】現在
 【鳥】心・欲望
 【ピアス】自由・個性

 ➂日本の貿易について
 これは用意したパワポで説明します。
 日本の経常収支の推移、貿易相手国、輸出・輸入品目
 ついでに中国の貿易相手国などで比較してみます。

 ➃関税と貿易摩擦について
 日本とアメリカを例に挙げました。
 日本産の米を200円/kg、米国産の米を50円/kgとし、アメリカから輸入した時の日本産の米の競争力について触れます。安い方がよく売れますが、そうすると日本の農家を守ることができない等…
 これを防ぐために「関税」をかけます。
 しかし関税が高すぎるとアメリカ側が不満を抱く。これが「貿易摩擦」です。

 ➄FTA(自由貿易協定)
 ここでFTAについて教えます。
 貿易摩擦を緩和するための手段の一つです。

 これもパワポを用意しましたが、不具合で開けませんでした。
 今後作り直さなければいけません。

 開けませんでしたので、口頭で軽く説明しました。
 ASEAN、NAFTA、EU、TPPなど…

 ➅比較優位
 貿易の話をしたからには、比較優位は触れないわけにはいきません。
 というわけでここに一番力を入れて説明をしました。

 Aさんは8時間で16匹の魚を、8時間で2羽の鳥捕ることができます。
 Bさんは8時間で24匹の魚を、8時間で12羽の鳥を捕ることができます。

 Bさんは全てにおいて優れているので絶対優位、それに比べてAさんは比較劣位と言います。
 Aさんは鳥1羽捕ると、魚8匹を失う。
 Bさんは鳥1羽捕ると、魚2匹を失う。
 ここから分かることは、Aさんは魚を捕るのは得意で、しかもBさんよりも比較的得意だということ。
 これを「比較優位」と言います。

 例えばAさんもBさんも4時間ずつ魚と鳥を捕った場合、その合計は魚が20匹、鳥が7羽です。
 しかしAさんは比較優位である魚を8時間捕り続け、一方Bさんは2時間魚、残り6時間鳥を捕った場合の合計は、魚22匹、鳥9匹となります。
 この結果は4時間ずつ捕った場合より多くなっています。

 ➆国と国の比較優位
 AさんとBさんでは人と人でしたが、これを日本や中国、アメリカなどに変えても同じことが言えます。
 仮に絶対劣位でも、比較優位という考え方によって得意を生かすことができます。

 ➇まとめ
 最初に戻りまして「人生で大切なことは?」です。
 比較優位を学ぶと、得意を生かしたり、助け合ったり、競争より協調の方がいいということが分かります。
 これを経済学の言葉で「分業」「特化」などと言います。
 私が言いたいことは「人生で大切なことは助け合い」でした。

 ボリュームも時間も内容も完璧だったと思います。
 反応も完璧。100分飽きることなくちゃんとついて来てくれました!
 日本語でこの内容を教えるのはかなり困難かと思いましたが、案外いけるもんですね!
 さすが3年生です。

教案, 三年前期 日本経済

 記念すべき10回目の日本経済の授業です。
 前回はかなり難しい内容となってしまいましたんで、今回は興味を引けるような内容を選びました。

 結果としてはかなり盛り上がりました。
 特に「共有地の悲劇」「コブラ効果」です。

 これには人々の心理が影響してくるので、より身近な出来事に感じられるかと思います。

 今回の授業の流れは説明するのがかなり難しいです。
 とりあえず箇条書きでメモしておきます。

 ➀ゴキブリの話
 自分の部屋にゴキブリがいるのと、教室にいるのとではどっちが気持ち悪い?
 ⇒なぜ自分の部屋にいるゴキブリのほうが気持ち悪いのか、理由を考える。

 ➁車の良い所と悪い所を挙げさせる。
 教室を半分に分けて、それぞれ良い所と悪い所を考えてもらいます。
 黒板を2つに分けて、思いついたものをとにかく自由に書き出させます。

 ➂その中から経済にとって良い影響があるのを「外部経済」、そうでないのを「外部不経済」で区別する。
  例えば「渋滞」や「公害」などは車の代表的な外部不経済。

 ➃共有地の悲劇
 パワポを使って順序良く説明します。
 「自分の利益ばかり考えるとみんなが損する。

 ➄じゃあどうする?
 共有地の悲劇を回避するため、じゃあどうすればいいのかと問いかける。
 ルールを作ることが重要。

 ➅教室の掃除当番
 教室には掃除当番がありますので、それを例にとる。
 掃除当番がなければ教室を掃除する人はいなくなるため、共有地の悲劇になりやすい。

 ➆ゴキブリの話Ⅱ
 最初に戻ります。
 自分の部屋にゴキブリがいる方が嫌な理由はまさにそこが「私有地」だから。
 教室にいるゴキブリも気持ち悪いと思いますが、嫌なら別の教室にいけばいいし、離れればいい。
 つまり共有地である教室では外部不経済に対して無関心になりやすいことを表しています。

 このように身近な例で説明すると分かりやすいと思います。

 コブラ効果
 思いつきでコブラ効果も教えました。
 共有地の悲劇や外部不経済とは直接的関係はありませんが、「自分の利益ばかり考えるとみんなが損する。」という状況に一致したためです。

 ➈まとめ
 外部不経済には課税を、外部経済には補助金の支給を。
 近年の大気汚染や水質汚染などについても考えてみる。

 
 説明できないくらい複雑な流れでした。
 複雑であればあるほど授業の再現性が低くなるのであんまり良くないですよね。
 もっと単純化できればいいなあと思うんですが、興味を集められれば合格点と言えますね!

 以上、10回目の日本経済でした。

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