平成27年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(6)解説

(6)「から」の用法

 「から」は格助詞でも接続助詞でもあり… いろんな意味があります。

文法 主観的な理由、原因 頭が痛いから寝ます。
直接的な理由を表さないもの 天気が良いから散歩しましょう。
警告、慰め 絶対許さないんだから。
格助詞 範囲の起点 会社から家まで1時間かかる。(从公司到家要花1个小时。)
材料 醤油は大豆から作る。(酱油由大豆制成。)
動作の出どころ 彼から本を貸してもらった。(他借给我了一本书。)
受身文の動作主 両親から心配されている。(父母很担心。)
物事の原因 睡眠不足からくる倦怠感。(睡眠不足引起的倦怠感。)
根拠 このことから彼の無実は証明された。(由此证明了他的无辜。)

 接続助詞として使う場合は3つの用法があります。

 ①主観的な理由、原因
 ②お願い、命令、勧誘の表現が伴い、直接的な理由を表さないもの
 ③終助詞的に用いて警告、慰めを表す

 「天気が良いから散歩しましょう」の「から」は理由のようにも見えますが、実は直接的な理由を表していません。この判断が意外に難しい…

 
 1 勧めの表現があるので、直接的な理由を表さない「から」
 2 「外側に出てはいけない」理由が「電話が来ると危ない」 ⇒ 理由の「から」
 3 お願いの表現があるので、直接的な理由を表さない「から」
 4 勧めの表現があるので、直接的な理由を表さない「から」
 5 勧めの表現があるので、直接的な理由を表さない「から」

 したがって答えは2です。

 この問題は非常に非常に難しいです… 「から」については以下のページを参考にしてください。

 参考:【N4文法】~から
 参考:格助詞「から」の用法





2020年9月16日平成27年度, 日本語教育能力検定試験 解説