平成29年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(1)解説

(1)音声的対立

 パピプペポの子音[p]とバビブベボの子音[b]は、調音点はどちらも両唇、調音法は破裂音です。でも[p]は無声音で、[b]は有声音。こんな感じで共通する部分はあるけど一部異なる部分があるようなのを音声的対立と言います。[p]と[b]なら声帯振動の有無で対立しています。

無声歯摩擦音 有声歯摩擦音
無声硬口蓋摩擦音 無声両唇摩擦音
無声歯茎破裂音 有声歯茎破裂音
無声歯茎硬口蓋摩擦音 有声歯茎硬口蓋摩擦音
無声両唇破裂音 有声両唇破裂音

 選択肢2は調音点で対立してますが、それ以外は声帯振動の有無で対立してます。
 したがって答えは2です。

 初めて勉強される方はこのIPA表記が結構難関になります。コツというものはあんまりありません…
 選択肢1の[θ]を見たらこんな感じで考えます。

 [θ]ということは英語のthinkの「th」だ! じゃあ声帯振動しないから無声音! 発音してみると舌と歯を接近させてるから調音点は「歯」だ。その舌と歯の間に空気を通してるから調音法は「摩擦音」だね。 ⇒ 無声歯摩擦音

 口の中の位置の名前とか、調音法の種類とかをしっかり知ってる必要があります。口腔断面図とかも利用してシステムちっくに覚えたほうがいいです。

 参考:母音と子音の分類とIPA表記





2020年9月15日平成29年度, 日本語教育能力検定試験 解説