留学生を苦しめる「日本の闇」

日本語教師のお仕事

 2年前に卒業したある学生は今京都にある日本語学校にいます。在留ビザはあと3ヶ月しかありませんが、まだ進学先が決まっていないので、このまま決まらなければ帰国しなければいけません。

 彼は本当に明るくて、いつも日本に行きたいと言っていたのが印象に残っています。しかし彼は今、鬱病を患っているようです。

 彼の友達から聞いた話だと、彼と通話したときに自殺をほのめかすのような内容、そして意味不明な言動が目立ち、ついさっき私に相談してきました。具体的には、ビザが切れるあと3ヶ月で合格しなければある場所でずっと寝ることにすると言ったそうです。

 こういうことになったのは私の定めだ。
 日本の闇は深い。日本には地獄が存在している。
 今会いに来ないで欲しい。会いに来たら何をするか分からない。
 しばらく連絡しないでくれ。3か月後に結果が分かったら電話する。
 私は運が悪い。

 などなど…

 彼が大変そうだという話は聞こえてきていましたが、ここまでひどいとは思いもしませんでした。
 私が以前聞いたのはアルバイト先との契約が理不尽だというくらいです。雇用期間が決まっていて、逃げることもできないだとかそのような話でした。

 もし大学卒業後日本へ留学したいのであれば、2つの方法があります。
 1つは仲介業者を介して直接特定の大学院に進学する方法です。もう一つはまず日本にある日本語学校に行って、そこから好きな大学院に進学する方法です。

 もちろん日本語学校に行くほうが費用が高くなるのは自明ですから、人によってどちらが良いのかは経済状況にもよります。彼は後者を選択したばかりに、アルバイトなどお金のやりくりに苦労することになってしまいました。

 留学することは人生にとって大きな価値があることだと思いますが、命まで奪われては何の意味もありません。もしこれから留学しようと思っている方がいましたら、一度真面目に考えてみてはどうでしょうか。

 留学には勇気が必要ですが、無謀では何にもなりません。





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