本日のタクシーでの出来事

中国での生活

 学生とどこかへ移動するときは、とにかく頻繁にタクシーを利用します。日本と違って値段は驚くほど安く、道路には必ず走ってるからです。学生が「ちょっと遠い」と表現した場所までおよそ10元(約200円)。非常に驚かされます。

 

 日本ではタクシーを止めるとき、手を空に上げて呼び止めます。ところが中国では、腕を真っ直ぐ横にしてタクシーを止めます。ちょうど地面と平行になるようにです。タクシーを止めるときの仕草をいつも写真に撮りたいと思ってたんですが、一瞬なので本当に難しい。上の写真は完全に平行ではないですが、まあまあ良い感じだったので参考までに。

 さて、今日も学生と遊びに行くためにタクシーに乗りました。その車内で学生と日本語で話していると、運転手が何やら喋っています。私は全て聞き取れませんが、確かに中国語で「日本人」と言ってるのだけ分かりました。その後すぐ、運転手は路肩に車を止め、同行していた学生が残念そうな顔をしてタクシーを降りたのです。もちろん、目的地には到着していません。その時点で全てを理解しました。

 運転手はおそらく日本人を乗せたくなかったのです。これに関しては学生も口を閉ざし、私も何も聞くわけにいかないので黙っていました。詳しい理由は分かりませんが、察するに昨今の日中関係でしょう。

 これはしょうがないことです。私はタクシーに乗せてもらう立場ですから、彼に従うしかないのです。そして、言葉にできないくらい悲しかった。きっと近くに学生が居なければ泣いていたかもしれません。

 私もそうですが、学生もきっと思うことがあるはずです。お互いのための”無言”だったのでしょう。

 この記事を読んでくれている人に伝えたいことは2つあります。1つは「客が○○人だから乗せたくない」ということは日本では絶対にないですが、中国では確かにあったということです。もう一つは、中国でそういう人は少ないということです。私は中国に来てからタクシーにたくさん乗ってます。今日はたまたまそうだった、それだけの話です。

 日本と中国が今より激しく激突したとして、その時の自分はどうなるか。まだ経験していないので分かりませんが、そんなことはとっくの昔に覚悟を決めました。ですが学生はどうでしょう。日本が好きで日本語を勉強して、そんな彼等の立場のほうが一番心配です。





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