「匂い」と「臭い」と「香り」の違い
(人´∀`) 最近温かくなってきたね~
(*´・д・) そうですね!
(人´∀`) 春の匂いがするね
(´・ω・`) …春の「香り」じゃないですか?
(*゚Д゚) えっ…?
嗅覚に関連する表現は大きく「匂い」「臭い」「香り」の3種類あります。
おまけに「ニオイ」もですね。
学生とこんな会話してから調べてみました。
それぞれちょっとずつ違いますから私と一緒に覚えましょう!
匂い(におい)
匂い(におい)は名詞です。元々は動詞「匂う(におう)」で、連用形の名詞化したものです。
この言葉自体には良い意味も悪い意味もなく、最も一般的な表現。
しかし不快なものには使わず、良いものに対して使う。
嗅覚だけでなく、雰囲気にも使える。
・花の匂い
・カレーの匂い
・春の匂い
臭い(におい)
臭い(におい)は名詞です。元々は動詞「臭う(におう)」で、連用形の名詞化したものです。
表記は同じですが、臭い(くさい)と読めば形容詞になります。
「臭い」はゴミ、トイレなどの悪臭・異臭、一般的に不快だと思うものに対して使う。
良くない雰囲気にも使えます。
・化学物質の臭い
・トイレの臭い
・犯罪の臭い
カタカナで「ニオイ」と書く場合もありますが、これは「臭い」と同じで不快なものに対してよく使われます。
・トイレのニオイ
・汗のニオイ
・足のニオイ
香り(かおり)
香り(かおり)は名詞です。元々は動詞「香る(かおる)」で、連用形の名詞化したものです。
匂いと同じく良いものに対してだけ使う。
ただし、「匂い」よりも高級感、上品な美しさ、またはそのような雰囲気を付属して表します。
・香水の香り
・ハーブの香り
・春の香り
「シャンプーの匂い」と「シャンプーの香り」
どちらも良い匂いであることは間違いありませんが、「シャンプーの香り」はそれに加えて上品な感じがあります。
匂いよりも香りのほうがその良さを強調できます。
言い方は主観的な判断で変わる!
「匂い」「臭い」「香り」のどれを使うかは、話者がどう思っているかで変わります。
例えば犬のにおいを良いと思っていれば「犬の匂い」、
悪いと思っていれば「犬の臭い/犬のニオイ」になります。
①餃子を食べた後は口の中のニンニクの臭いが気になる。
②ニンニクは切ったりして空気に触れると、美味しそうな匂いを出します。
①は食事後の口臭を気にしています。ですから臭い/ニオイを使うことが多いです。
②は料理の話題です。美味しそうという言葉に呼応して、良い意味の「匂い」を使います。
練習問題
( )の中に、「匂い」「臭い」「香り」のうち最も適切な言葉を入れなさい。
①靴下を脱いだ時の足の( )が気になっている。
②ワインは飲む前にまず( )から楽しもう。
③クッキーが焼ける美味しそうな( )。
④部屋中にガスの( )が充満している。
⑤彼女の部屋はふんわり良い( )がしている。
⑥キッチンから焦げ臭い( )がする。
まとめ
良いものには「匂い」。
良いもの+高級感があるものには「香り」。
悪いものには「臭い/ニオイ」。
意外と簡単でしたね!
答え
①臭い/ニオイ
②香り
③匂い(香り)
④臭い/ニオイ
⑤香り
⑥臭い/ニオイ
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