令和5年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題4解説
市販の過去問が発売されるまで詳しい解説ができませんので、ここではとりあえず試験時の私のメモをもとに答えを書きます!
1番 ずっと→ずと
「ずっと」を「ずど」と言ってました。あと、「~かったんです」が「~かだんです」にもなってます。
これと同じ誤りなのは「べっと」が「べど」になるやつ。
問1の答えはcです。
「~んです」ってたくさん言ってた気がします。これは「~のです/のだ」の口語形。「のだ」をたくさん使って間違えてますから、問2の答えはdです。
2番 くー
この男子留学生は「くー」ってめっちゃ言ってます。サッカーの国際試合になるとでてくるあの人かな?って試験中思ってました。
この人の「くー」の使い方はフィラーですね。言いよどみのタイミングで使ってるんで、次何を言おうとか、次の言葉が出るまでのつなぎとして使ってます。このフィラーは一体どこの言語のですか?
問1の答えはaです。
それから女子留学生は男子留学生の問いに対してはっきりと「嫌いです」と言ってます。これはストレートすぎるなーと思って聞いてました。でもお互い日本語母語話者ではないのでいいのかな?と思いつつ。もし日本語母語話者がこれを聞いたらもっと婉曲的に言おう?って思うはずです。
問2の答えはdです。
3番 記入して→書いて
使わなかったコミュニケーションストラテジーは… ちょっと自信ないけど、外国人住民が聞いて分からなかったときに「もう一度言ってください」みたいなことを一度も言わなかった気がします。その代わり「分かりません」の類ばっかり。相手に聞くことをしなかったはず。だとすれば問1の答えはbです。
職員は最初に「記入して」と漢語で言いましたが、外国人住民はこれが分からなかったみたいです。そこで職員は「住所や名前を書いて」と和語を使いました。「記入する」を「書く」に言い換えたわけです。
だから問2の答えはcです。