テストの信頼性とは?
テストの信頼性(reliability)
テストの信頼性(reliability)とは、「そのテストを用いて同一の受験者を測定した場合、どれだけ安定した結果が得られるか」(中村 2002: 99)のことです。テストが備えるべき条件の一つ。信頼性が高いテストは同じ学習者に同じ条件で同じテストを受けさせてもテストの測定結果が安定し、常に同じような結果が得られます。テストの信頼性を高めるには問題の項目数や各問題の選択肢数を増やすことが考えられますが、どのような方策を取ったとしても完全に信頼できるテストは作れません。完全に信頼できるテストは常に同じ結果を弾き出すはずですが、そのようなテストは存在しないからです。
参考文献
石田敏子(1992)『入門 日本語テスト法』大修館書店,40-50頁
中村洋一(2002)『テストで言語能力は測れるか―言語テストデータ分析入門』桐原書店,99頁