2023.05.12 ドボルザークと銛の話
今日は同じ院生の研究内容を聞く機会がありました。こういう機会はほとんどなくて珍しいから興味はすごいある。
まずはなんか音楽の研究のことで、用語たくさんでだいたいの雰囲気しか分からなかったんだけど、なんとなくすごい研究なんだなーってことだけは分かった。この楽器を使うとこういうことを表す、みたいなのが共通認識としてあるらしくて、それをトピック(?)って言うとか。で、そのトピックをわざと崩すケースがあって、それで何を表現してるんだろうみたいなことを探る? そんな感じ。ドボルザークっていう人の名前も出てきて、これは小学校か中学校の音楽の授業ぶりに聞いたやつかも。
もう一つは縄文時代の漁で使う道具、モリとかの研究の話。これも面白かった。鹿の角とかを加工してモリの先端を作ってたんだって。日本(?)はほとんど酸性土壌だから、動物の骨なんかは溶けてなくなっちゃうらしいけど、縄文の貝塚なんかは貝からなんか出て土壌を中性にするから骨とか残ってるって。そういう知識面白い。あと海から食べ物を取らなくてもカロリーは足りてるのになんでわざわざ海からとってたのか。何か「権威」が関係してるんじゃないかっても言ってました。例えば海から生き物を取ることが男としての証だったとか、あるいは何か宗教性があったのではーとか。そういう考え方ができるのがすごい。実際モリとかも狩猟に不必要な装飾がされてるらしくて、やっぱり権威があったんじゃない?って。
知らないことだと込み入った質問できないけど表面的な話でも十分面白かった。お知り合いが増えてよかったです。
今日は言語系の話はなし。
ディスカッション
コメント一覧
おはようございます。
先生のHPをチェックすることが、一日の始まりとなっています(*^^*)
ところで、この記事に使われているある言葉について、気になる点があるのでコメントしました。
一行目の後ろの方にある「こういう機会はほとんどなくて珍しいから興味はすごいある。」←「…すごいある」の部分ですが、文法としては成り立たないが、普通に使われているってやつですか?
「イ形容詞+動詞」で考えると、「イ形容詞語幹+く」に変わるはずですが、そうならないケースもあると言う事でしょうか。
テーマから的外れ的なコメントになってしまったが、お時間のある時にでもよろしくお願いいたします。
>Hollyさん
「すごい」はちょっと特殊です。普通動詞、イ形容詞、ナ形容詞などの用言を修飾するときは連用形「すごく」を使うはずなんですけど、辞書形でも用言を修飾できます。例外みたいなもので、若者の口語です。
(1)すごくある = すごいある
(2)すごく美しい = すごい美しい
(3)すごく綺麗 = すごい綺麗
言い換えると、「すごい」は辞書形で用言も修飾できちゃうので、イ形容詞のときもあるし、副詞のような働きをすることもあるということです。
「美しい」が「かわいい」を修飾する「美しいかわいい」なんて表現は存在しないように、イ形容詞は普通、別のイ形容詞を修飾できません。
でも「すごい」は「すごいかわいい」と言うことができます。このときの「すごい」はイ形容詞ではなく、副詞みたいです。
他にも、一部違うところはありますけど「やばい」や、最近の「エグい」なども同じで副詞的に使えます。