【質問】「景色」と「風景」の違いは何?
質問

質問者さん(中国)

管理人
①屋外の対象には「景色」「風景」、屋内の対象には「風景」
②「景色」は美しいもの、「風景」は美しくても美しくなくてもOK
③「景色」は対象そのものを指し、「風景」は対象を含む全体を指す
屋外の対象には「景色」「風景」、屋内の対象には「風景」
屋外の対象には「景色」も「風景」も使えます。
(1) 窓から見える〔〇景色/〇風景〕が綺麗だ。
(2) 天気が良く空気もきれい、山の〔〇景色/〇風景〕も最高でした。
(3) ひまわりは、夏の〔〇景色/〇風景〕の代表です。
でも屋内の対象には「風景」しか使えません。
(4) 妻がいて、子どもがいて、この当たり前の〔✕景色/〇風景〕がずっと続きますように。
(5) これは娘のピアノの練習〔✕景色/〇風景〕です。
(6) 兄弟喧嘩。よくある我が家の〔✕景色/〇風景〕です。
「景色」は美しいもの、「風景」は美しくなくてもいい
「景色」は美しいと感じる対象に使います。美しいと感じなければ、あるいは多くの人が美しいと感じない対象に「景色」を使うことはできません。夕日や海、空、滝などの自然、芸術的なもの、心惹かれるものに使いやすいです。
(7) 家から見る〔〇景色/〇風景〕最高なんだよね。特に夕日。
(8) 〔〇景色/〇風景〕が良すぎて写真撮ってばっかりだ。
(9) 星空がすごく綺麗でした。ちょっと寒すぎたけど良い〔〇景色/〇風景〕を見られて良かった。
「風景」も美しいと感じる対象に使えますが、一般に美しいと感じられない対象にも使えます。
(10) 大学での授業の〔✕景色/〇風景〕をお見せします。
(11) カワウソの小さい手を使って食事する〔✕景色/〇風景〕はとても可愛いです。
(12) テレワークの普及で朝の通勤の〔✕景色/〇風景〕が大きく変わりました。
「景色」はその対象そのものが中心、「風景」は全体的な調和
「景色」というと美しいと思う対象だけが話題の中心になる感じがあり、「風景」というともっと全体的な場面が対象になります。
(13) この景色が好き。
(14) この風景が好き。
例えば(13)は今いる場所から見える美しいと思っている対象を指して「景色」と言っています。その周辺のものは「景色」の中に含まれていないかもしれません。一方(14)は今いる場所から見える美しいと思っている対象も、その周辺のものも含めて「風景」と言っている感じがします。指し示す対象は「景色」より「風景」のほうが広いです。
まとめ
景色 | 風景 | |
---|---|---|
対象の場所 | 屋外のもの | 屋外のもの屋内のもの |
美しさ | 美しいと思うもの | 美しいと思うもの美しいと思わないもの |
対象の範囲 | 美しいと思うものだけ | 美しいと思うものその周辺のものが対象 |
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