平成18年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(12)解説

(12)韓国語・中国語の共通の特徴

 韓国語はちょろっと調べただけ。中国語については詳しくみていきます。

 選択肢1
 〇韓国語には主題を表す助詞があります。日本語の「は」」と同様のものがあるそうです。
 ✕中国語にはそもそも助詞はないです。

 選択肢2
 〇韓国語は日本語と同じく膠着語で、いわゆる”活用”というのはあるはずなので… 語形で品詞が変わるのはありそう。(不明)
 ✕中国語は、例えば「建筑〇〇」で「~を建築する」と同時にもなりますし、「建筑公司」で「建築会社」にもなります。同じ語形「建筑」でも語順によって用言(動詞など)にも体言(名詞)にもなります。だから語形で区別できるということはないです。

 選択肢3
 ✕漢字にできるものもあると思いますが、できないものもあるのかなあと。これも不明。
 〇中国語は漢字の国なんでぜーんぶ漢字で表せます。

 選択肢4
 〇韓国語には近称、中称、遠称があります。
 ✕中国語には日本語に近称にあたるものを「这」、中称・遠称にあたるものをまとめて「那」と言い、2つしかないです。

 選択肢5
 〇韓国語も名詞修飾節+被修飾語の順になるそう。例えば「요리하는 사람(料理する人)」において、前の「요리하는」が「料理する」、後ろの「사람」が「人」です。
 〇中国語では名詞修飾節は被修飾語の前に来ます。例えば「妹にあげるプレゼント」は「给妹妹的礼物」となり、名詞修飾節「给妹妹的(妹にあげる)」の後ろに被主食語「礼物(プレゼント)」があります。

 選択肢5だけ韓国語にも中国語にも言えることでした。
 答えは5です。




平成18年度, 日本語教育能力検定試験