「お疲れ様」と「ご苦労様」の違いは何?

疑問

質問者さん
(中国)

授業の終わりに先生へ「お疲れ様でした」と言ったら怒られてしまいました。どうしてですか?
それから「お疲れ様」と「ご苦労様」の違いは何ですか?

管理人

授業の終わり、先生の苦労をねぎらう「お疲れ様でした」より感謝の「ありがとうございます」が好まれます。もしかしたらその先生は苦労をねぎらわれて逆に腹が立ったかもしれません。
「お疲れ様」も「ご苦労様」も相手の苦労をねぎらう挨拶ですが、「ご苦労様」は目上から目下に使うのが普通です。「お疲れ様」はお互いに対して使えます。

詳細

 「お疲れ様」も「ご苦労様」も同じ仕事を一緒にしている人に対してその苦労をねぎらう挨拶ですが、立場に関係なく目上から目下へ、目下から目上へ比較的自由に使えるのが「お疲れ様」です。

 (1) スタッフの皆様、お疲れ様でした。
 (2) 〔退勤時〕お疲れ様でした。
 (3) 〔退社に際して〕10年間お疲れ様でした。
 (4) 試験お疲れ様
 (5) お疲れ様でした。お気をつけてお帰り下さい。

 「ご苦労様」は主に目上から目下に使う挨拶です。

 (6) お仕事ご苦労様
 (7) 運営スタッフの皆様早くからご苦労様です。
 (8) 暑い中、ご苦労様です。
 (9) 家族の為にお仕事ご苦労様です。
 (10) 午前中のお仕事ご苦労様。あと半分だよ。

 授業終わりに先生に向かって「お疲れ様」はちょっと… 「ご苦労様」もふさわしくないです。先生の苦労をねぎらうよりも感謝の「ありがとうございました」などが好んで使われます。




2023年5月15日日本語TIPS, 日本語の疑問