【質問】「ご案内させていただく」は良くて「ご延期させていただく」がダメなのはなぜ?
質問

質問者さん(中国)
「ご」がつけるかつけないかについて、どのように判断すればよいですか?

管理人
その行為に<向かう先>の人物がある動詞に限って「お」「ご」をつけられます。「案内する」はその行為が<向かう先>の人物がいますが、「延期する」はそれがあんまり想定できません。「ご案内させていただく」が良くて「ご延期させていただく」がダメなのはこれが原因です!
詳細
「(お/ご)~させていただく」のことはいったん置いておいて… まずは「お/ご~する」について説明しますね。
この文型は<向かう先>の人物がある動詞に限って使うことができます。例えば「届ける→お届けする」「案内する→ご案内する」のような例。届けるのも案内するのも相手がいます。でも相手がいない「食べる」「乗車する」などは「お食べする」「ご乗車する」と言えないのでこの文型を使うことはできないんです。(多少例外あり)
で、「お/ご~する」の「する」部分を「させていただく」に代えたのが「(お/ご)~させていただく」ですね。これも上記の性質を引き継いでいます。
(1) ご説明させていただく <向かう先>の人物あり
(2) ご案内させていただく <向かう先>の人物あり
(3) ご確認させていただく <向かう先>の人物あり
(4) 延期させていただく <向かう先>の人物がいない
(5) 中止させていただく <向かう先>の人物がいない
(6) 乗車させていただく <向かう先>の人物がいない
基本的に「~させていただく」は「案内させていただく」とか「説明させていただく」と使いますが、もっと自分を謙って相手側を立てたければ「ご」をつけて「ご案内させていただく」「ご説明させていただく」と言ってもいいです。そのとき、やっぱり<向かう先>の人物がいなければ「ご」を付けにくくなります。
こういう敬語の問題があったら、敬語の指針を参考にしてみてください! 全てはここに書かれています。
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