【質問】「ケーキの切れない非行少年たち」はなぜ「の」なんですか?
質問

質問者さん(中国)
「ケーキが切れない非行少年たち」じゃないんですか?

管理人
名詞修飾節内の述語の主体や対象を表す「が」は「の」に置き換わることがあります。これはその例です。
詳細
名詞修飾節とか述語とか言うと混乱する人がいますので… 一つずつ説明していきます。まず次の文を見てみましょう。
(1) ケーキが切れない非行少年たち
名詞修飾節 被修飾名詞
この文は「ケーキが切れない」と「非行少年たち」からできています。どんな非行少年たちですか? ということを説明するために、その前に「ケーキが切れない」という説明文をつけています。それぞれ名詞修飾節と被修飾名詞と呼ばれています。
このうち、名詞修飾節に着目してみましょう。
(2) ケーキが切れない
対象 述語
この文の述語は「切れない」で、その対象が「ケーキ」です。対象はこの場合「が」で示すので、二つの間には格助詞「が」があります。
ここまで来ると、名詞修飾節内の述語の主体や対象を表す「が」は「の」に置き換わることがある、という意味が分かるはずです!
(3) ケーキの切れない非行少年たち
(4) 赤ちゃんの泣く声が聞こえる
(5) クーラーの必要な季節になりました。
こういう構造の「が」は「の」に置き換えられるんです!
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