【質問】「彼はピアノが得意です」と「彼はピアノは得意です」の違いは?

質問

質問者さん
(中国)

(1)彼はピアノが得意です。
(2)彼はピアノは得意です。
この2つはどう違いますか?

管理人

2つの文の違うところ、これは有名な「は」と「が」の違いです! この場合は対比の「は」、排他の「が」という考え方が役に立ちます。
(1)はまさにピアノが得意だよと言ってるのに対し、(2)はピアノが得意であることも言いつつ、ピアノ以外の特定のものは苦手だよってことを暗示してます。

詳細

 「が」は「Aだけがそう、A以外はそうじゃない」といった意味を持っています。例えば「彼がリーダーです」と言えば、彼だけがリーダーであって、彼以外はリーダーじゃないという意味が感じられると思います。これが排他。

 「は」は「Aはそうだけど、Bはそうじゃない」といった意味を持っています。例えば「私は肉は好きです」と言ったら肉は好きだけど野菜は嫌いみたいな。これが「は」が持つ対比の意味です。

 これを踏まえると違いは簡単。

(1)彼はピアノが得意です。
   →「ピアノ」が得意
 
(2)彼はピアノは得意です。
   →「ピアノ」は得意だけど「ギター等」は苦手

 ここでは対比としてギターを挙げましたが、実際何と対比させているかは文脈判断です。

 参考:【その他】第19課 「は」と「が」の使い分け <対比と排他>




2022年8月18日みんなの質問アーカイブ, 日本語の使い分け