「セミの声」って擬人法?
疑問

質問者さん(日本)
「セミの声」って擬人法ですか?

管理人
境界線は曖昧… 擬人法とも言えるし、擬人法じゃないとも言えそう。
詳細
そもそも擬人法とは… 人ではない存在を人のように扱う表現のこと。
例えば「テスト死んだ」において、「死ぬ」という動作は生命を持つ存在だけが実現可能な動作であるのにも関わらず、非生命体の「テスト」に対して用いています。「テスト」をあたかも人のように扱って「死んだ」ということでテストの点数が非常に悪いことを表しています。擬人法は人との類似性に基づく隠喩です。
「声」は人、「鳴き声」は動物という線引きをした場合、「セミの声」はセミを人にたとえていますから擬人法。でも辞書には「人や動物が喉にある発声器官を使って出す音」とありました。とするとセミも動物なので「セミの声」といっても普通。この理解だと擬人法ではありません…。
そもそもセミの鳴き声を呼ばれるものはどのように出されているのかという構造的な話になるとどうでしょう。セミは羽でお腹をこすって音を出します。動物ですが喉にある発声器官を使って出しているわけではありませんからやっぱり「鳴き声」。すると「セミの声」は擬人法になっちゃいます…
正確にやり過ぎると面倒ですね。私は「セミの声」は擬人法だと推しておきたいかな…