【練習問題】(767)意味拡張

「気持ちが沈んだ」と同じタイプの意味拡張の例として不適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
 
 1 起死回生のチャンスだ。この波に乗ろう!
 2 「あなたの武器は何ですか?」(面接で)
 3 結局言い出せなかったという甘酸っぱい過去があります。
 4 今日の夜はケンタッキーにしよう。

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解説

 意味拡張と聞いたら比喩。

シミリー
直喩
「~みたいな」「~のような」「~の如く」等を使って直接別のものに喩える比喩の一種。 わたあめみたいな雲が浮かんでいる
メタファー
隠喩
物事のある側面から連想した類似性に基づく具体的なイメージを用いて、抽象的な物事を表す比喩の一種。 頭が真っ白になる
メトニミー
換喩
様々な概念の隣接性に基づいて物事を表す比喩の一種。換喩には入れ物で中身を示すものや、結果で原因を表すものなどの様々なパターンがある。 パトカーに捕まった
シネクドキー
提喩
上位概念を下位概念で、また下位概念を上位概念で言い換える比喩の一種。 花見に行く

 選択肢1
 「波」がメタファーです。
 波は一定時間ごとに打ち寄せる水面の高低運動で、これがチャンスと似ています。チャンスは来るときは来るし、来ないときはこない。波みたいなものという類似性でこの表現が使われています。

 選択肢2
 「武器」がメタファー。
 ナイフや銃のような武器ではなく、その人の特技、セールスポイント、特徴を「武器」と喩えています。

 選択肢3
 「甘酸っぱい」がメタファー。
 これは本来味覚ですが、思い出に対して味覚の表現を使っています。

 選択肢4
 「ケンタッキー」はメトニミー。「ケンタッキーで売ってる食べ物」を指しています。
 お店の名前でそのお店で売っているものを指す、空間離接のメトニミー。

 したがって答えは4です。

 参考:【語彙】第37課 隠喩
 参考:【語彙】第38課 換喩




2022年9月20日日本語教育能力検定試験 解説, 練習問題