「の」を格助詞とする辞書もある?
疑問

質問者さん(日本)
格助詞は「が、を、に、て、は、から、より、で、まで」の9つと習いましたが、調べると「の」を格助詞とする辞書もあるんですね。驚きです。

管理人
「が」と交替できるような名詞修飾節内の「の」は述語の主体や対象といった格を表しますので、この場合の「の」は格助詞です! 名詞と名詞をつなぐような「の」は述語との格関係を表さず、名詞と名詞の意味関係を表すだけなので格助詞ではありません。同じ「の」ですが、格助詞のものもあればそうではないものもありますので注意してください。
※ちなみに「は」は格助詞ではありません!
※ちなみに「は」は格助詞ではありません!
詳細
「私のスマホ」の「の」は格助詞ではなく、名詞と名詞をつなぐ機能があり連体助詞です。ところが、次のような「の」は名詞と名詞をつないでいるわけではなく、「の」の前の名詞と述語との間にある格(意味関係)を表すものですから格助詞です。
(1) 彼女が着ている服 ↔ 彼女の来ている服
(2) アイスが食べたくなる季節 ↔ アイスの食べたくなる季節
「が」は格助詞なんで、これを交替できる「の」も格助詞だよねっていうのは分かると思います! 格助詞の「の」は名詞修飾節内の述語の主体、名詞修飾節内の述語の対象を表すときに現れます。