【練習問題】(687)日本語と中国語と韓国語

日本語と中国語と韓国語の特徴に関する記述として最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
 
 1 日本語と韓国語は有声/無声で対立しているが、中国語は有気/無気で対立している。
 2 韓国語の基本語順は、日本語と中国語の基本語順と異なる。
 3 中国語と韓国語は孤立語で、日本語は膠着語である。
 4 日本語と韓国語には敬語の体系があるが、中国語にはない。

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解説

 選択肢1
 日本語は声帯振動の有無が意味の違いを生みます。「蚊」と「蛾」のような感じ。こんな言語は有声音と無声音とで対立していると言います。
 韓国語と中国語は声帯振動の有無ではなく、気息の有無で意味が変わります。言葉を発するときに口から息が出るか出ないかが重要。こんな言語は有気音と無気音で対立していると言います。
 この選択肢は間違い。

 選択肢2
 韓国語の基本語順はSOVです。日本語も同じくSOV。中国語はSVOです。
 この3つの中では中国語だけ異なります。だからこの選択肢は間違い。

 選択肢3
 中国語は孤立語、日本語と韓国語は膠着語です。 
 この選択肢は間違い。

 選択肢4
 日本語は相対敬語、韓国語は絶対敬語と呼ばれる敬語のシステムがありますが、中国語にはそういったシステムはありません。
 システムはありませんが、相手に敬意を表す表現自体は存在します。
 例えば「あなた」を意味する「你」を尊敬語にすると「您」になるとか。でも日本語のように「お~する」を使えば謙譲語になるというような文法がないんです。だからこの記述は正しい。

 したがって答えは4です。

 参考:【その他】第5課 言語の統語的類型




2022年9月20日日本語教育能力検定試験 解説, 練習問題