【質問】なぜ「タクシーがいる」と言う? 「ある」と「いる」の違い
質問

質問者さん(中国)
「ある」と「いる」の違いを教えてください。

管理人
意志的に動いているもの、動きが感じられるものは「いる」
です!
「ある」と「いる」の使い方
生物には「いる」を、無生物には「ある」という教え方は初級でとっても便利。だけど実際は意志によって動くかどうかが使い分けのポイントで、人や動物など意志を持って動いているものには「いる」を使います。ゾンビ、幽霊、ロボット、神様、宇宙人などなど… もう生きていなくても、架空の存在でも意志があると感じればやっぱり「いる」です。
(1) あそこの塀の上に猫がいる!
(2) 先生ならあそこにいるよ。
(3) 宇宙人がいるとしたらいったいどんな姿をしてるだろう。
ちなみに、意志がない「車」や「タクシー」などであっても動きが感じられる場合は「いる」を使います。これは有情物の意志によって動かされているのがポイントです。
(4) 駅行けばタクシーいると思ったんだけど。
(5) あそこよく白バイいるから気をつけて。
(6) 滑走路上に飛行機がいる場合は着陸できない。
一方、意志的に動かない事物の存在を表すのが「ある」です。生物であっても意志的に動かない状態であれば「ある」が用いられます。
(5) 机の上のりんごがある。
(6) 良いニュースと悪いニュースがあるんだけど、どっちから聞きたい?
(7) 発熱等の症状がある場合、まずは、かかりつけ医に電話相談しましょう。
「ある」と「いる」の比較
「いる」は意志的な動きが感じられますが、「ある」はあまり感じられません。
(8) 永久凍土の下には未知なるウイルスがいるそうだ。 (うごめく感じ)
(9) 永久凍土の下には未知なるウイルスがあるそうだ。 (概念としての存在)
(10) 車がいるから気を付けて。 (動きがある)
(11) 車があるから気を付けて。 (動きがない)
(10)「車がいる」というときは車が走っていて、例えば聞き手が車道にはみ出さないように注意喚起している場面が想定できそう。一方(11)「車がある」は止まって動かない車に聞き手にぶつからないよう注意喚起する場面が想定できそう。こんな具合に使い分けます。
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