令和3年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(15)解説

(15)時間関係を表す従属節

 時間関係を表す従属節って、つまり副詞節の時間節のことですね。

 1 主節「新しい発見がある」という事態が、時間節「彼と会うたびに」の事態成立時に限って成立する
 2 主節「つまみ食いされた」という事態が、時間節「電話をしているすきに」の事態成立時に限って成立する
 3 「彼と話したところで」は逆接条件節。「ところ」を使っていますが、時間とは関係ありません。
 4 主節「彼は倒れ込んだ」という事態が、時間節「玄関のドアを開けるなり」の事態成立時に限って成立する
 5 主節「心が落ち着いた」という事態が、時間節「明るくなるにつれ」の事態成立時に限って成立する

 これは感覚で解けます。選択肢3だけは時間と関係ないなあと分かるはずです。
 したがって答えは3です。

 




令和3年度, 日本語教育能力検定試験