【練習問題】(551)漢語動詞と和語動詞

2021年9月24日日本語教育能力検定試験 解説, 練習問題

漢語動詞は意味的に対応する和語動詞に比べ、指し示す意味が狭い傾向がある。この傾向を学習者に示すために用いる漢語動詞と和語動詞の組み合わせの例として不適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
 
 1 「切開する」と「切る」
 2 「設置する」と「置く」
 3 「通話する」と「話す」
 4 「埋葬する」と「弔う」

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解説

 漢語「建設する」は主にビルなどの大きな建物を比較的大規模な工事によって建てるときに使いやすいですが、和語「建てる」はビルにも一般住宅にも使えます。漢語より和語のほうが使える範囲が広い傾向があります。

 1 「切開する」は手術で体にメスを入れるような場面で使いますが、それ以外ではなかなか…
    一方「切る」はメスにも使えますし、トランプにも、ハンドルにも、髪にも使えます。

 2 「設置する」は「サーバーを設置する」「対策本部を設置する」みたいな使い方がありますが、これらは全て「置く」に言い換えられます。「机にカバンを置く」の「置く」は「設置する」に言い換えられないように、やっぱり和語のほうが使い勝手がいいです。

 3 「通話する」はもっぱら電話を介して話すことを指しますが、「話す」というと電話でも対面でもオンラインでも構いません。

 4 「埋葬する」は遺体を埋めること、「弔う」は人の死をいたむこと。そもそも意味的に対応していませんので学習者に提示する例としては不適当です。

 したがって答えは4です。

 





2021年9月24日日本語教育能力検定試験 解説, 練習問題