何かを無くした経験

日本語教師のお仕事

 2年生会話の授業第1回目です。今までは良く使う文法を毎回一つずつ取り上げて、そこから発展させていく授業形式をとっていたんですが、やり方を改めることとしました。会話の授業は3年生にはありませんし、今しかできないことをやろうと思ったからです。

 いろんな教案の本を参考にした結果、毎回一つのテーマを与えて、それについて考えて発表してもらう。ざっくり説明するとこんな形式です。初回のテーマは「何かを無くした経験」について話してもらいました。

 まずは、今日のテーマは「何か無くした経験」だよと教えるだけに留めて、3分程度時間を与えて自由に紙に書き出し考えてもらいます。それを一人ずつ発表してもらいました。

 中にはなかなか良いなーと感心する内容の人もいますが、発表の時間が極端に短かったり、内容が薄くて話を聞いても具体的なことが全く分からない発表があります。「そういう発表からもう一段ステップアップしよう! 目標は1分発表する!」と呼びかけ、1分発表するためには何を話すべきか、黒板に羅列してみせました。

 ・いつ?
 ・どこで?
 ・どんな状況?
 ・何を無くした?
 ・無くしたものについて
 ・無くした後の気持ち・行動
 ・結果

 あんまり多すぎるとげんなりしちゃうので、この7つとしました。自由に書いてもらった内容はすでに「いつ」「どこで」「結果」の3つを含んでいることが多いんですが、1分話すためにはそれだけでは不十分です。そこに更に付け足していく工夫をすることを促します。

 どんな状況?というのは、例えば携帯が盗まれたのなら、周囲には人がたくさんいて混雑していたとか、携帯は盗まれやすい場所にしまっていた等といった周囲の状況を話します。場合によっては天気は雨だったとか、朝から何か悪い予感がしていたとか、そんな話をしてもいいと思いますね。

 無くしたものについてですが、無くしたものはたいてい大事にしていたものです。ですからその大切さを伝えるために、無くしたものの背景を語ることは重要だと思います。初めて自分で稼いだお金で買ったものだったんです!と言えば、それだけで無くした悲しさが伝わってきますよね。

 無くした後の気持ち、悲しいとか残念だとか、そのあたりは自由に形容してもらいます。行動に関しては、すぐ警察に行って相談したとか、周囲を探し回ったとかですね。
 最後に結果。結局新しいものを買ったとか、諦めたとかです。

 ここまで説明したら、よし1分頑張ろう!と奮起させると結構真剣に考えてくれました。休憩時間10分返上で考えてる人も多かったですね~
 その後は2度目の発表。同じ内容で、この7つを付け足して自由に話してもらいます。2度目になると中々いい発表になってましたね!

 授業の最後に、発表の内容を書いた紙を回収しました。これは来週までに私は訂正して返します。私の宿題ですね。

 およそこのような形式です。時間にして1時間40分くらい。あと20分は時間が余ってしまいましたが、来週から少し雑談なんかも挟んでちょうどいい具合にしたいと思ってます。





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