誰にでもできる授業では意味が無い

日本語教師のお仕事

 今学期も3年生に日本経済の授業を週1でしてきました。主に現代の日本経済に関する問題点を提起して、今それに対してどのような政策が行われているのかを教えています。あと2回の授業を残していますが、今学期十数回やってきて感じた事についてまとめたいと思います。良い所は良い所で継承するとして、やっぱり悪い所をどう改善するかが来学期以降の課題ですね…。

 反省点は3つほどあります。

 ①学生を巻き込めなかった。
 会話の授業とは違って科目名は日本経済ですので、学生を巻き込んでやるよりは内容重視の授業運営を行ってきました。授業ではなくほぼ講義形式です。ほとんどの時間を私だけ話して、学生はそれを聞くだけ。日本の大学であればこれで何ら問題は無いんですが、日本語教師という立場から考えると何か無意味な感じがしないでもありません。ただ日本経済に関する知識を得るだけなら中国人の先生にでも可能ですから、外国人であることをもっと生かすべきだったと考えています。

 具体的には… 経済に関する興味が沸くような話題で、上手に学生を巻き込んで会話を誘発させられるような方法ができれば理想的です。

 ②そもそも経済に関して興味がない

 日本語に対してのモチベーションが高い学生は常に興味を持って話を聞いてくれますが、そもそも経済に対して興味が無い学生は俯いて聞いていないことが多いです。

 一方で、学生にとってより身近な話題になるとみんな興味津々で聞いてくれます。特にアニメの経済効果やマーケティング戦略ではウケが良かったですね。また、中国と関連させて話を発展させられれば身近に感じやすくなりますから、こういう方面へ教案を見直さなければいけないと思いました。

 ③専門用語の頻出

 経済の授業では普段使わない専門用語がたくさん出てきます。これらの単語はN1にすら出題されないレベルですから無理に覚える必要はないのですが、何せ単語が分からなければ授業の内容を完璧に理解することはできなくなってしまいます。とはいってもその都度用語の意味を説明しようとすると再び私の一人語りになってしまいますから、いかにそこらへんの用語を回避しつつ、授業を進められるかがポイントになるでしょう。

 1コマで重要なポイントを1つ述べるに留まり、脱線できるポイントを上手にたくさん散りばめておく。100%講義形式から半分会話の授業のような形式にシフトしていくことで学生を巻き込みやすくなるはずです。

 ベースとしている参考書は2年近く前に出版された経済の本なんですが、2年も経つともちろん、学期が違うだけで内容が変わってしまうのが難点です。そこらへんの調整もまた冬休みにじっくり考えることにしましょう。





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