親密でなければできない話

日本語教師のお仕事

 「私は女だから男の気持ちがわからない。だから先生に聞きたいことがある。」

 「〇〇は彼女がいるのに、どうしていつも”私は彼女がいない”と言いますか?」
 「男としてどのような気持ちですか?」

 このような話から始まった月曜日定例の2年生の会話。毎回学生達が準備してくる話題は奇想天外で楽しみですらあります。

 クラスメートのその人は今学期彼女ができました。授業中に彼女についていじったりするといつも「彼女いないいない!」なんて言って惚けます。確かに、彼はいつもいるのにも関わらずいないと答えているみたい。それを不思議に思った女の子が私に質問してきたというわけです。

 さて、どうしたものか…。
 単純に考えて、一目恥ずかしがり屋なのだろうと察しが付くんですが、彼女が聞きたいことはそういう事ではないような気がしました。ですからちょっと誇張して変な話をしてみようと思ったんです。

 私の答えはここには書けないような内容なので割愛! ですが実際すごく盛り上がりました!
 それから彼女に火がついてしまったのか、地獄の質問攻めが始まります。

 「男はみんな、たくさん彼女が欲しい?」
 「同時に2~3人の彼女を好きになることがある?」

 もうこのあたりからどこに着地するのか分からなくなってきてましたが…
 少なくとも私はそのような事はできないと前置きしながらも「多分できる人はできるかも」と言いました。本能と理性にまで波及したこの話題。最後は納得してくれたみたいでした。途中話しながら「なんで私男性代表みたいな感じになってるんだろう」って思ってましたけどね。

 最近の2年生は予想以上に大きな進歩を感じています。会話の能力面ではもちろん、それ以外の部分も目覚ましいです。親密でなければできない話を引き出せるようになってきているんですよね。私もまた何でも話せるようになってきました。「先生は野菜バカ、マラソンバカ、数学バカだ!」と言ってくる女の子もいるくらいです。バカは普通失礼ですが、これが笑いに変わるんですから文句の言いようはありません。

 毎週コツコツやってきて良かった! 学生の進歩を感じた時が日本語教師のやりがいに間違いありません。
 今日はなんだか幸せな気分で寝られます。





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