令和2年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題2解説

拍の長さ 日本語では、平仮名1文字が1拍に相当します。ただし拗音は直前の音に結び付いて1拍となります。
プロミネンス 発話の中の特定の部分を他の部分よりも強調して言うことです。
アクセントの
下がり目
アクセントとは、個々の語について、習慣的に決まっている発音の相対的な高さや強さのことです。日本語は高低アクセントで、核(下がり目)のない平板式と、核のある起伏式に分けられます。
イントネーション 抑揚のことです。疑問文の「~か?⤴」は上昇調、「そうですか⤵」の「か」は下降調です。

1番

 「みたことが」が「高低高低低」というアクセントで発音されてます。
 アクセントに問題があるので、答えはbです。

 

2番

 「いきます」が上昇調のイントネーションになっているので疑問に聞こえます。
 イントネーションの問題があるので、答えはdです。

 

3番

 「故郷」が「こっきょう」になり、不要な促音が含まれています。
 拍数が増えているので、答えはaです。

 

4番

 「どこで」買ったか聞いているので「ネットで」を強調していうべきですが、「先月」を強調しています。
 したがって答えはbです。

 

5番

 「図書館」を「とーしょーかん」と言っていて拍数が長くなっています。
 また、本来「としょかんに」は「低高低低低」のアクセントなんですが、この学習者は「とーしょーかんに」を「高高高高高高低」と発音してます。
 拍の長さもアクセントも間違っているので、答えはcです。

 

6番

 「しゅうきょう」が「しゅっきょう」になっています。
 長音が促音に変わってますので、答えはdです。

 




2022年9月22日令和2年度, 日本語教育能力検定試験